図1 発表会場の展示品。左が「Kinect」,中央が250GバイトのHDDを搭載した「Xbox 360」,右がコントローラである。Kinectはモックアップ,あるいは試作品とみられる。
図1 発表会場の展示品。左が「Kinect」,中央が250GバイトのHDDを搭載した「Xbox 360」,右がコントローラである。Kinectはモックアップ,あるいは試作品とみられる。
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図2 展示されていたKinect
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図3  Kinectに搭載したセンサなどの説明
図3  Kinectに搭載したセンサなどの説明
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図4  動物と遊べるゲーム「Kinect Animals」。子供がトラをなでるジェスチャーをする実演。子供の動きに同期して画面中にある手が動き,画面中のトラをなでている。
図4  動物と遊べるゲーム「Kinect Animals」。子供がトラをなでるジェスチャーをする実演。子供の動きに同期して画面中にある手が動き,画面中のトラをなでている。
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図5 ダンス・ゲーム「Dance Central」。ユーザーの動きと同じように,画面内のキャラクターがダンスする。
図5 ダンス・ゲーム「Dance Central」。ユーザーの動きと同じように,画面内のキャラクターがダンスする。
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図6 開発中のKinect対応ソフト
図6 開発中のKinect対応ソフト
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図7 ビデオ通話のデモ。大型スクリーンに映る左端と右端の人物が会話している。二人は中央にある動画コンテンツを同時に視聴している。
図7 ビデオ通話のデモ。大型スクリーンに映る左端と右端の人物が会話している。二人は中央にある動画コンテンツを同時に視聴している。
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 米Microsoft Corp.は2010年6月14日(現地時間),「2010 Electronic Entertainment Expo(E3)」(6月15~17日,米国ロサンゼルス開催)に先立って報道機関向け発表会を開催した。この中で,同社のゲーム機「Xbox 360」の新機種と,昨日正式に発表したジェスチャー・コントローラ「Kinect for Xbox 360」の対応ゲーム・ソフトなどを発表した(発表資料1同2 Tech-On!関連記事1)。

 Xbox 360の新機種は北米では今週から,日本では2010年6月24日より発売する。一方,Kinect(キネクト)は北米にて2010年11月4日から販売を始める。それ以降,世界各地で順次販売する予定。ただし,日本での発売日は未定である。発表会場では新機種とKinect(モックアップ,あるいは試作品とみられる)を展示しており,発表会終了後には写真を撮ろうと多くの報道陣が集まった(図1,2)。

 Xbox 360の新機種は250GバイトのHDDを搭載。IEEE802.11n対応の無線LAN機能を備える。価格は299米ドル。日本での希望小売価格は税込みで2万9800円となる。

 Kinectでは,ビデオ・カメラや「3D深度センサー」,マルチアレイ・マイクなどを使うことで,体全体を使ってジェスチャーしたり,音声認識を利用したりしてゲームを操作できる(図3, Tech-On!関連記事2)。会場では発売予定のゲーム・ソフトで実際に遊ぶ実演を複数披露した。会場では対応ゲームによる実演が終わるたびに,大きな歓声と拍手が巻き起こった。

 レーシング・ゲームや,体操などをするエクササイズ・ゲーム,短距離走やサッカー,ビーチ・バレーなどを行うスポーツ・ゲーム,画面上のキャラクターの動きに合わせて踊るダンス・ゲーム,動物と遊ぶゲームなど,少なくとも15タイトルを開発中である(図4~6)。例えば2011年には映画「Star Wars」を題材としたアクション・ゲームが登場する見込みだ。同ゲームが登場すると,ひときわ会場内が盛り上がった。

 このほか,Kinectを利用したビデオ通信機能「Video Kinect」の実演も披露した。ユーザー同士がお互いの顔を見ながら通話できるだけでなく,同じ動画コンテンツを同時に視聴できる様子を見せた(図7)。加えて,会場での発表資料から推察するに,Kinectのカメラ搭載部は垂直方向に移動(チルト)できそうだ。例えば,動くユーザーを追尾し続けて,ユーザーの姿をカメラで撮影し続ける,という機能を実現できる可能性がある。

 Kinectでは手を左右にかざして複数ある音楽コンテンツを選択したり,動画コンテンツの再生や一時停止などを音声認識で操作したりできる。その実演も披露した。

■変更履歴
記事掲載当初,Kinectのカメラ搭載部が移動する方向を「水平」としていましたが,正しくは「垂直」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。