KDDI取締執行役員常務グループ戦略統括本部長の高橋誠氏
KDDI取締執行役員常務グループ戦略統括本部長の高橋誠氏
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 KDDIと沖縄セルラー電話は2010年5月24日,デジタル家電などに同社の通信モジュールを提供し,それぞれの機器の特性にあった通信料金プランを用意するサービス「Link→au」を7月以降に開始すると発表した。「今後市場が拡大すると見込まれる携帯電話の通信機能が付いた機器の市場を取り込むのが狙い」(KDDI取締執行役員常務グループ戦略統括本部長の高橋誠氏)だという。

 これまでKDDIでは,組み込み機器向けの通信サービスを業務用途に用意していた。しかし,その料金プランは固定的で,必ずしも民生機器用途で魅力的なものではなかった。Link→auでは,KDDIが機器ごとに発生する通信量や通信パターン,ユーザーの利用動向などを考慮しながら,最適な料金プランを決める。機器は,auブランドではなく,機器メーカーのブランドで提供する。

 このサービスを適用した第1弾が,ナビタイムの通信機能を搭載した簡易型カーナビ(PND)「CAR NAVITIME」(Tech-On!の関連記事:ナビタイムが4万3800円の通信PNDを発売,海外販売を2年後に見据える )である。2年間継続契約を前提に月額525円で提供する。この料金には最新地図の更新や周辺にある人気スポットの検索など,CAR NAVITIMEで発生するすべての通信が含まれる。

 Link→auの対応機器では,機器購入後に通信サービスを契約できる仕組みを用意している。具体的には,ユーザーが,パソコンか,携帯電話機を使ってKDDIが用意するLink→au用Webサイトに接続し,本体のIDやクレジットカード番号などを入力することで通信契約を完了する。