【DACプレ】Forte,高位合成のCynthesizerにArithmaticaのデータパス合成を統合
米Forte Design Systems, Inc.は,SystemC入力の高位合成ツール「Cynthesizer」の機能アップ,および上位製品の「Cynthesizer Ultra」を発表した(ニュース・リリース)。同社によれば2002年の発売以来,Cynthesizerは200品種を超えるASICやSoCの設計に適用されたという。
上位製品のCynthesizer Ultraは,2009年に買収した英Arithmatica, Ltd.の製品(Tech-On!関連記事)をCynthesizerに統合したものである。Arithmaticaが開発したデータパス合成ツール「CellMath Designer」をCynthesizerが取り込んでおり,それをデータパスの最適化に適用する。既存の製品に比べて,合成する回路の消費電力や遅延時間,チップ面積を最大で40%削減できるようになるという。
また,Cynthesizer UltraはArithmaticaが開発した数値演算ブロックのIPコア「CellMath IP」を高位合成に利用する。例えば,グラフィックス処理LSIの設計で使われる浮動小数点演算回路のIPコアなどである。
処理結果をユーザーと一緒に改善
Cynthesizerに関しては,次の三つの機能を加えたことを今回,発表した。まず,処理結果をグラフィカルに表示する機能である。ユーザーの所望の仕様にあった結果が得られなかった場合に,結果をユーザーに分かりやすい形で見せて,動作記述や制約条件の改善を促進する。改善手法に関するヒント(解説文)も合わせて提示するという。
2番目は,サイクル・アキュレートな論理シミュレータ「Cynthesizer Cycle Accurate」を開発して加えたことである。一般的なRTLシミュレータで使うイベント・ドリブンではない処理方式の採用で,処理速度を20倍以上に高めたという。Cynthesizer中で容易に利用できることも,今回のシミュレータの特徴だとする。
3番目は,SystemCモデルのライブラリ「CynWare IP」を強化したことである。今回は高速メモリ・インタフェースのモデルなどを加えた。各モデルはCynthesizerの入力記述だけでなく,合成前の動作レベルの機能検証やテストベンチなどでも使えるという。
機能向上したCynthesizer,Cynthesizer Ultraともすでに出荷できる状態にある。またForetはこの2製品などを,6月14〜16日に米カリフォルニア州アナハイムで開催の47th DAC(Design Automation Conference)の展示会で公開する。
この記事の掲載当初,タイトル中の製品名が「Cynthsizer」となっておりましたが,「Cynthesizer」の誤りでした。お詫びして訂正します。タイトルは修正済みです。












