活発化するHEVやPHEV、EVなど電動車両の開発。2010年5月31日に開催する「AUTOMOTIVE TECHNOLOGY DAYS 2010 summer」の専門セッション「A-1 車両技術I」では、注目を浴びている大手自動車メーカーの電動車両開発の最新技術、世界のHEV/EVの動向、開発手法や電動車両向け部品の動向を解説する。

 大手自動車メーカーの電動車両では、トヨタ自動車と米GM社が講演する。トヨタは2009年12月に「プリウスプラグインハイブリッド(PHV)」の市場導入を開始した。開発の背景や狙い、技術的な特徴、そしてプリウスPHVがトヨタの環境戦略の中でどう位置づけられるのか、チーフエンジニアが語る。

 GM社は2010年11月、EREV(Extended Range Electric Vehicle)の「Chevrolet Volt」を発売する。電池だけで64kmの走行を可能にする同車種の特徴について解説するとともに、GM社における電動化の戦略についても触れる予定だ。
 
 世界のHEV/EVの動向については野村総合研究所が紹介する。同社は世界のHEV市場について2020年に世界4極で年間1100万台に、EV市場については従来の延長で75万台、政府の補助金などが活発化した場合は150万台と予想している。

 さらに、最新HEV/EV開発手法について、dSPACE Japanが紹介する。HEV/EVの主要要素であるモータ、インバータ、バッテリ開発のための高速・高機能な試験環境を解説する。

 このほか、機能安全規格「IEC61508/ISO26262」の全要件を体系的にサポートするためのコンセプトと、それに基づく革新的な車載用マイクロコントローラ・アーキテクチャをSTマイクロエレクトロニクスが講演する。