【ESEC】イーフロー,リアルタイムOSの“隣”にAndroidを追加できる仮想化プラットフォーム「Hyperdroid」を発表
イーフローは2010年5月12日,機器のリアルタイム性を確保しつつ,AndroidやOSGiによるリッチなサービスを実現するための仮想化プラットフォーム「Hyperdroid」を開発し,東京ビッグサイトで開催されている「第13回 組込みシステム開発技術展」(ESEC2010)で発表した(ニュース・リリース)。同社 開発本部 ゼネラルマネージャーの金山二郎氏によると「現在の組み込み機器はリッチなアプリケーションを搭載するのが当たり前になっているが,通話や印刷といったリアルタイム性が求められるサービスを阻害しないようにアプリケーションを搭載するのは,もはや限界に近くなっている。Hyperdroidを使うことで,リアルタイム・サービスとAndroidなどによるアプリケーション・サービスを分離できる」という。
Hyperdroidでは,アックスが開発した仮想化基本ソフトウエア(ハイパーバイザ)である「蛍」を利用する。蛍の上で,リアルタイムOSとLinuxカーネルを独立して動作させ,この二つを切り替えながら動作させる。リアルタイムOS側では通話や印刷などのタスク,Linux側ではAndroidやOSGi,DLNAなどを動作させる(図1,写真1)。
ただ,ハイパーバイザの処理が追加されるため,アプリケーションの実行速度はどうしても遅くなる。そこで,Androidに標準で付属するDalvik仮想マシン(VM)の代わりに,スイスMyriad Group AGが開発したカスタマイズ版の高速VMである「Dalvik Turbo」を搭載することで,性能の劣化を補うようにした。会場で展示していた,回転する立方体を表示するデモンストレーションでは,標準のDalvik VMによる表示が約14フレーム/秒だったのに対し,Dalvik Turboによる表示は約24フレーム/秒だった(写真2)。OSGiに必要なJava VMとしてもDalvik Turboを利用する。
Hyperdroidの上で,FlashやSkypeを動作させることも可能。同社の組込み機器向けWebブラウザー「eSpinner」を介してウィジェットも実現できるとする。













