【決算】「NECエレ+ルネサス」は1133億円の営業赤字,新生ルネサスは2010年度の営業黒字化を目指す《訂正あり》
ルネサス エレクトロニクスは,2010年4月の会社設立後初めてとなる決算説明会を5月11日に都内で開催した。2009年度(2009年4月〜2010年3月)の旧NECエレクトロニクスおよび旧ルネサス テクノロジの決算と,新会社の経営目標について説明した。両社の2009年度の業績の単純合算は,営業損益が1133億円の赤字,当期損益が1378億円の赤字だった。新会社では,「統合初年度(2010年度)に営業黒字化,2年目(2011年度)には当期黒字化を目指す」(ルネサス エレクトロニクス 代表取締役社長の赤尾泰氏)とする。
旧NECエレクトロニクスの2009年度通期決算は,売上高が前年度比14%減の4710億円,営業損益は同172億円改善して492億円の赤字だった。直近の2009年度第4四半期(2010年1月〜同年3月)は,売上高が前年度比53%増の1318億円,営業損益は同501億円改善して30億円の赤字だった。このうち,半導体売上高は1261億円で前四半期比11%増となり,特に「EMMA」を中心とするデジタル民生機器向けSoCは同22%増と大きく改善した。2008年度下期(2008年10月〜2009年3月)を底に,半導体売上高,営業損益とも継続して改善しており,「(直近の2010年3月は)単月では営業黒字化している」(ルネサス エレクトロニクス 代表取締役会長で,旧NECエレクトロニクス 代表取締役社長の山口純史氏)という。
旧ルネサス テクノロジの2009年度通期決算は,売上高が前年度比15%減の5998億円,営業損益は同326億円改善して640億円の赤字だった。直近の2009年度下期(2009年10月〜2010年3月)は,売上高が前年度比15%増の3163億円,営業損益は同838億円改善して131億円の赤字だった。同社も2008年度下期を底に売上高,営業損益ともに回復基調にある。営業損益の改善は,各種の構造改革や工場稼働率の向上によるものという。
ルネサス エレクトロニクスは,2010年度(2010年4月〜2011年3月)の半導体売上高について,2009年度(旧NECエレクトロニクスと旧ルネサス テクノロジの半導体売上高の単純合算)比14%増の1兆1700億円を見込む。前年度比の増収率は,アナログおよびパワー半導体が10%台半ば,マイコンが10%台後半,SoCが1ケタ%台後半,を計画する。市場シェア首位のマイコンを中核に,アナログおよびパワー半導体との相乗効果を追求するほか,海外向けの売り上げを拡大することで達成する意向である。営業損益などの見通しについては,統合後の事業基盤を強化し,新会社の経営方針を具体化する「100日プロジェクト」を実行中であることなどを理由に示さなかった。設立から1カ月を経た新会社の状況については,「もう後がないとの危機感を持って,両社(旧NECエレクトロニクスと旧ルネサス テクノロジ)が一緒になって前向きに取り組んでいこうとの意識が全社的に高まっている」(山口氏)とした。
<訂正>旧NECエレクトロニクスおよび旧ルネサス テクノロジの2009年度の業績の単純合算について,記事初出時に「営業損益が1630億円の赤字,当期損益が2884億円の赤字」としていましたが,正しくは「営業損益が1133億円の赤字,当期損益が1378億円の赤字」です。これに伴い,記事のタイトルと第1段落の記述を修正しました。お詫びして訂正します。











