踏むと赤いLEDが光る発電床
踏むと赤いLEDが光る発電床
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アモルファスSi型と見られる太陽電池を張った「発電窓」
アモルファスSi型と見られる太陽電池を張った「発電窓」
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コマツの熱電変換素子「熱電堆」
コマツの熱電変換素子「熱電堆」
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ワンダーカメラの実演
ワンダーカメラの実演
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ワンダーカメラの実機。表示は「佳能(キヤノン)集笑相機(カメラ)」とある。
ワンダーカメラの実機。表示は「佳能(キヤノン)集笑相機(カメラ)」とある。
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トヨタ自動車のバイオリン演奏をするロボット
トヨタ自動車のバイオリン演奏をするロボット
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トヨタ自動車の「i-Real」。2台のうち一方には能面をつけた人が,もう一方には昆劇の衣装を着た人が乗っている。
トヨタ自動車の「i-Real」。2台のうち一方には能面をつけた人が,もう一方には昆劇の衣装を着た人が乗っている。
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 上海国際博覧会(上海万博)での日本館は,これまでのところ最も人気のあるパビリオンの一つになっている(初日の様子についての関連記事)。上海万博事務協調局によれば,5月3日の日本館はサウジアラビア館と並んで,行列の人数が平均2000人だった。人気があるとされているドイツ館,フランス館,スイス館,スペイン館などは同1000人にとどまった。中国館は予約券で入場時間が指定されていたためか,上位には入っていない。ただし,行列の長さは入場者数と直接には結びつかない。入場者数は行列の進行速度で変わってくるためだ。それでも,人気の目安にはなる。

 「事前のアンケートで期待度が最も高かったのは米国館で,日本は5位ぐらいだった」(日本館の広報室)。多くのパビリオンが,自国を紹介する映像やポスターなどを見せるだけにとどまっているのに対し,日本館には具体的な技術展示や,その技術を利用したアトラクションがあることがネットや口コミなどで伝わっている可能性がある(関連記事)。もっとも,米国館はオープンしたのが5月3日。今後,人気が高まってくるはずだ。

 日本館での展示は具体的には,踏むだけで赤いLEDが光る「発電床」,アモルファスSi型と見られる半透明の太陽電池をガラスに貼り付けた「発電窓」,車のエンジンなどの廃熱で発電するコマツの熱電変換素子「熱電堆」,大勢の人の中から笑っている顔を検出して静止画として取り出すキヤノンの「ワンダーカメラ」の実演,トヨタ自動車の「プリウス」のカット・モデル,同じくトヨタ自動車のバイオリンを弾くロボットや一人乗り自動車「i-REAL」の実演などだった。

 ちなみに,5月3日の上海万博全体の入場者は13万1700人と2日目までの20万人超から大きく落ち込んだ(入場者をほぼリアルタイム表示するサイト)。5月3日までの累計入場者数は56万2900人だった。