米Apple Inc.のタブレット型コンピュータ「iPad」
米Apple Inc.のタブレット型コンピュータ「iPad」
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筐体の隙間にマイナス・ドライバーを差し込もうとするが…
筐体の隙間にマイナス・ドライバーを差し込もうとするが…
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ついにiPadの内部が明らかに
ついにiPadの内部が明らかに
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部品を黒で統一
部品を黒で統一
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電池はLiポリマ2次電池
電池はLiポリマ2次電池
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 米Apple Inc.のタブレット型コンピュータ「iPad」が編集部に届いてから数日。ほぼすべての編集部員が使い倒して,それぞれの評価を下した。ちなみに私は,「重い」ことから購入はしばらく見送り。

 そして次はいよいよ,分解へと進む。機器メーカーと部品メーカーの技術者に集まっていただき,準備万端。まずは手にとって,その印象を語ってもらった。

「画面が綺麗だなあ」
「音がけっこういい。ボリュームも大きいし」
「タッチパネルの反応もいいねえ」
「日本人には,ちょっと大きくて重いかな」
「ホールド感がなくて不安だけど,このすっきりしたデザインがApple社のこだわりなんだろうね。日本メーカーなら滑り止め加工をするかも」
などなど,分解に取りかかれないくらい盛り上がる。

 そのとき,「中を見てみたいなあ」の一言が。じゃあ早速分解しましょう!

 電源を切って分解開始。筐体の接合にネジを使っていない構造のため,筐体の隙間にマイナス・ドライバーを差し込み,少しずつ開ける作業にとりかかる。しかし,これが難航。ドライバーを差し込むことさえ,ままならない。何とか最初のドライバーが入っても,次のドライバーを差し込むのに苦労する。途中でなぜか電源が入ってしまい,一時中断する場面も。

 3本のドライバーを隙間に差し込みながら,2人がかりで「えいや,えいや」とこじ開ける。バキッ,バキッという音を立てながら,徐々に隙間が開いていく。

 そして,ついに上部(表示部)の筐体が外れて,iPadの内部が明らかに。
「びっくりするぐらい,すっきりしている」
「部品を黒で統一している。マスコミなどがすぐ分解するので,中を見られることを意識しているのかも」

 下部の筐体(回路部)には,Liポリマ2次電池が中央に二つ並び,その上下に小さなメイン・ボードやスピーカーらしき部品が見える。確かに,ほぼすべての部品が黒い。

 Apple社のこだわりに息をのむ技術者たち。さあ,個々の部品をバラしにかかりましょう。

―その5へつづく―