図1 iBooks起動後すぐに表示されるトップ・メニュー。書棚をイメージしている。
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図2 アイコンを指でタッチすると,表紙が現れる
図2 アイコンを指でタッチすると,表紙が現れる
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図3 ゆっくりとページをめくり,指の動きを途中で止めた様子。あたかも紙がめくれているかのようだ。めくったページの裏には,おもてに記載されている文字がうっすらと透けている。
図3 ゆっくりとページをめくり,指の動きを途中で止めた様子。あたかも紙がめくれているかのようだ。めくったページの裏には,おもてに記載されている文字がうっすらと透けている。
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図4 めくり方を変えてみた。図3と同じく,めくったページの裏には,おもてに記載されている文字がうっすらと透けている。
図4 めくり方を変えてみた。図3と同じく,めくったページの裏には,おもてに記載されている文字がうっすらと透けている。
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図5 iPadを横方向にすると,本を見開いた状態になる。
図5 iPadを横方向にすると,本を見開いた状態になる。
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図6 見開いた状態でページをゆっくりとめくった様子。めくったページの裏に,次のページの文字や図が表示されている。
図6 見開いた状態でページをゆっくりとめくった様子。めくったページの裏に,次のページの文字や図が表示されている。
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 続いて,Apple社が提供する電子書籍アプリ「iBooks」を試してみる( 分解その2)。本当は私もすぐに触りたかったが,諸事情によりなかなか触れなかった。iPadを触りまくっているT記者を横目に見ながら,ある記事の作成に没頭していたのだ( 関連NEブログ)。だがついにやってきた。私の順番が。とはいえ,また別の連載記事を抱えているので,あまりじっくりとは触れないのだけれど・・・

 さっそく電子書籍アプリケーション「iBooks」をダウンロードして試す。起動するとすぐに書棚をイメージした画面が表示される(図1)。その書棚に,実際の書籍の表紙をイメージしたアイコンが並べられており,このアイコン一つ一つが,自分が所持する電子書籍に相当する。書棚には,すでにいくつかの電子書籍が陳列されている。既に別の記者が無料の電子書籍を何冊かダウンロードしてくれていたようだ。

 その中から,雑誌「Green Living by Design」のアイコンを指でタッチ。すぐさま表紙が表示される。画面の右端に,書籍の切断面(前小口)が表示されている(図2)。どうやら左開きの書籍のようだ。そこで,指を画面に接触させながら,右から左へ,さっと指を動かす。すると一瞬にして画面上の紙がめくれ,次のページが表示される。おおっー。

 続いて今度は,さきほどよりもゆっくりと,画面に触れた状態の指を右から左へと動かし,途中で指の動きを止めた。するとどうだろう。今度はページの一部だけがめくれている状態になった。あたかも紙の端を持っているかのようだ(図3)。しかも,めくる箇所を変えると,ページのめくれ方が変わるではないか(図4)。うーん,細かい演出。電子端末上でも,従来の「紙」の質感を演出しようとする姿勢がみえる。

 と,そんなことをしていると,隣から
「あっ,透けている!」
との驚きの声が。えっ,どこっすか?
「ほらほら,ここ,ここ」
彼が指さしたのは,めくっている状態のページの裏側。
「あっ,ページの裏が透けて,図や文字が見える」
おおー,まるで紙のようだ。しかし,「文字や絵を見る」という本来の目的からすると,無駄に見えるなー,この演出。でもすごいな,やっぱり。将来的にはいろんなものが透けそうだ。

 と淡い期待を寄せながら,何の気なしにiPadを横方向に持つと画面の表示が突如切り替わる。さきほどの1ページ表示から,書籍を見開いた状態となり,一画面に2ページが表示されるようになった(図5)。ついでに見開きの状態でページをめくると,その裏には次のページが表示されている(図6)。細かい作り込みだ。

 なーんて感心していると,時間はあっという間に過ぎていく。やばいな。早く分解しないと!だが,この分解,いつもと違って少々難航した・・・
――続く――