米Google Inc.の地図サービスを利用する「マップ」アプリも,ディスプレイの画素数の多さを実感する。

画面右下の,紙がめくれているように見える部分に触れると,ページがめくれる動作の後に設定メニューが現れる

 動画共有サービス「YouTube」や,Apple社の音楽販売サイト「iTunes Store」を利用するアプリも立ち上げてみた。多くのコンテンツが一度に表示されるため,コンテンツを探しやすそうだ。

YouTubeアプリを立ち上げたところ
iTunesアプリを立ち上げたところ

 各種のアプリをダウンロードできる「App Store」アプリは,現時点では国内で利用できない。「この国では使用できません」というメッセージとともに,アプリが終了してしまう。iPadから直接アプリをダウンロードできる環境は,iPadの国内発売まで待つ必要がありそうだ。ただし,Apple社の国内向けApp Storeにも,既にiPad対応アプリが並んでいる。パソコンからダウンロードしてみることにした。

2010年4月10日時点では,国内のApp StoreはiPadからの直接ダウンロードに未対応だった
パソコンのiTunesで国内向けiTunes Storeにアクセスし,「iPad」という文字列で検索してみたときの画面(2010年4月10日時点)

 パソコンのiTunesを使って,iPad対応と書かれているアプリや,iPhone/iPod touch向けのアプリをいくつかダウンロードし,試してみた。

ACCESSが提供する「東京カレンダー」アプリ。iPadのディスプレイの大きさを生かした電子雑誌アプリ(コンテンツを含む)である。拡大表示したときに文字がギザギザに表示される点が気になった。テキストではなく,画像としてデータを持っている可能性が高い
iPhone用の「Google Earth」アプリを立ち上げ,「2倍表示」モードにしたところ。2倍表示は,iPhoneでの1画素を複数の画素で表示する拡大表示のため,ドットが目立つ。やはりiPadのディスプレイを前提に最適化したアプリとは,表示の質も操作感も異なる印象だ
Accelerotoの「Air Hockey」のように,マルチタッチ機能や画面の大きさを生かしたアプリも登場している。iPadは,テーブルの上において複数のユーザーで一緒に何かの作業を行うといった使い方にも適していそうだ

 現時点では,国内で入手できるiPadのアプリは限られる。やはりiPadの発売が先行した米国のApp Storeを利用してみたほうが良さそうだ。そこで日経エレクトロニクス分解班は,Apple社が提供する電子書籍アプリ「iBooks」などを,米国のサイトからダウンロードして使ってみることにした。

(つづく)

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