図1 経済産業副大臣の増子 輝彦氏
図1 経済産業副大臣の増子 輝彦氏
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 経済産業省 資源エネルギー庁は2010年4月8日,次世代電力網「スマートグリッド」の実現に向けた実証実験を国内4地域で行うと発表した。約5000世帯を対象とし,2010年夏ごろからスマートメーターなどを使った実験を始める。電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)については,最終的には4000~5000台程度を配備する計画。「次世代エネルギー・社会システム協議会」で発表した。協議会の冒頭で経済産業副大臣の増子 輝彦氏は,「実証実験の規模は1000億円を超えるだろう」とし,「スマートグリッドは国家戦略における一丁目一番地」と意気込みを述べた(図1)。

 4地域とは,神奈川県横浜市,愛知県豊田市,京都府けいはんな学研都市,福岡県北九州市である。4地域の中でも最も規模が大きいのが,神奈川県横浜市である。横浜市のほか,アクセンチュア,東京ガス,東京電力,東芝,日産自動車,パナソニック,明電舎が参加する。横浜市のみなとみらい地区などの4000世帯に,スマートメーターや太陽電池などを配備する。太陽電池に関しては2万7000kW程度の規模になる予定。横浜市の実験では,電気自動車を中心とした2000台の電動車両も導入する計画である。