図1 「インターネットで検索すること」に対する回答。パソコン,携帯電話機,スマートフォンで,よく検索する対象が異なる
図1 「インターネットで検索すること」に対する回答。パソコン,携帯電話機,スマートフォンで,よく検索する対象が異なる
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図2 パソコン,携帯電話機,スマートフォンでのインターネット利用状況
図2 パソコン,携帯電話機,スマートフォンでのインターネット利用状況
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図3 「便利だと思う検索方法」に対する回答
図3 「便利だと思う検索方法」に対する回答
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図4 カメラで撮影した画像でインターネット検索を行うAndroid端末向けアプリ「Google Goggles」
図4 カメラで撮影した画像でインターネット検索を行うAndroid端末向けアプリ「Google Goggles」
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図5 「検索エンジンがしてくれるようになったら使いたいと思う機能」に対する回答
図5 「検索エンジンがしてくれるようになったら使いたいと思う機能」に対する回答
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 米Google Inc.の日本法人であるグーグルは2010年4月6日,同年1月に実施した「検索の今,未来に関する調査」の結果を公表した。この調査では,ユーザーがパソコンや携帯電話機など端末の違いに応じて検索内容を使い分けていること(図1),ユーザーが使ってみたい検索方法として「写真・画像」に対する要求が多かったことなどが分かったとする。

 この調査は,2010年1月15~16日にインターネットで実施し,全国の小学生~50代の男女6600人から回答を得た。回答者の性別・年代が均等になるように実施した。

 インターネットの利用時間およびインターネット検索の利用回数に関する設問では,スマートフォン利用者が場所を問わずに利用している様子が分かった。自宅,会社および学校,外出先の三つの場面で,利用時間や検索利用回数に大きな差はなかった。また,スマートフォン利用者は,一般的な携帯電話機の利用者よりも,インターネット利用時間が長く,検索利用回数も多かった(図2)。

 今回の調査では,パソコンで検索する内容として最も多くの人が選んだのが,趣味の情報だった(全体の63.3%)。趣味の情報は,スマートフォン利用者でも5番目に多かった。「じっくり調べたい趣味の情報も,スマートフォンで検索する分野の5位に入った。端末の進化で,より検索しやすい環境が整ったためだろう」(グーグル)。

 ユーザーが「便利だと思う検索方法」と考えているのは,「写真・画像」(51.7%),「声」(40.1%),「記憶や考え」(40.0%),「音・音楽」(37.4%)だった(図3)。グーグルは同日に開催した説明会で,ユーザーが何を検索したいかの理解を深める取り組みも進めていると説明し,その一環として,カメラで撮影した画像を検索キーとして利用するAndroid端末向けの画像認識・検索アプリ「Google Goggles」(図4)の動作を実演した。

 また今回の調査で「検索エンジンがしてくれるようになったら使いたいと思う機能」を聞いたところ,多かったのは「検索したいキーワードが分からないときに適切なキーワードを教えてくれる」(46.6%),「思い出せない曲のタイトルを鼻歌から見つけてくれる」(46.0%),「近所のスーパーで売られているものの在庫や営業時間が分かる」(37.0%)などだった(図5)。これに関連して,グーグルは米国で実験的に提供している「Local Product Search」を実演した。Local Product Searchは,ある商品をユーザーが探しているときに,近所の店舗の在庫状況や,その商品の売価を検索する機能である。家電量販店など複数の小売チェーンとの協力の下に,在庫と売価の情報を提供してもらっているという。