会長に選ばれた東芝代表執行役社長の佐々木則夫氏
会長に選ばれた東芝代表執行役社長の佐々木則夫氏
[画像のクリックで拡大表示]

 トヨタ自動車や東京電力,パナソニック,東芝など287社は2010年4月6日,「スマートコミュニティ・アライアンス」を発足させた。スマートグリッドおよびサービスまでを含めた社会システムを「官民挙げてオールジャパンで国内外に売り込む」(会長に選ばれた東芝代表執行役社長の佐々木則夫氏)のが狙いだ。

 スマートコミュニティ・アライアンスでは(1)国際戦略,(2)国際標準化,(3)ロードマップ,(4)スマートハウスという四つのワーキング・グループを設置し活動する。(1)では国内外の動向把握や情報を発信するほか,国際展開を促進する施策の検討をする。(2)では日本が優位にある技術やサービス分野で積極的に標準化活動を行い,国際標準化の獲得に向けた活動を実施する。(3)は技術のロードマップ作りと,次世代サービスの姿を描くことで,技術開発と普及啓蒙を進める。(4)は,IT(情報技術)を使って家庭の消費電力を制御する,スマートハウスの実現に向けて活動する。

 さらに,政策提言などを通じて政府に働きかけをする計画。官民共同での外国との交渉も積極的に行うほか,セミナーや展示会への参加を通じて情報発信・情報収集を実施するという。