Appleホームページのトップを飾るiPadの広告
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 米Appleは米国時間2010年4月5日、全米で3日に発売したタブレット型コンピュータ「iPad」の初日の販売台数が30万台を突破したと発表した。この数値は、先行予約の発送分、同社直営店の販売分、販売代理店への出荷分の合計台数。アナリストらの事前予測には届かなかったものの海外メディア(Financial Times)は、初代「iPhone」の発売時より若干上回っており、まずまずの売れ行きと報じている。

 調査会社Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は、初日のiPadの販売台数が先行予約分も含めて60万~70万台になると予測していた(関連記事:全米で販売始まったiPad、初日の販売台数は最大70万台、アナリスト予測)。Financial Timesの記事によると同氏は、「予測は外れたが、iPadが良い投資対象という考えには依然自信を持っている」という。

 同記事は、「多くのアナリストはiPadがその市場を見いだすには、iPhoneよりも時間がかかると見ている」と報じている。iPad用のゲーム、メディア・コンテンツ、アプリケーションのオンライン市場がまだ立ち上がったばかりだからだという。

 また生産能力の関係でAppleが先行予約を1人2台までに制限していたことや、4月末には世界各国で発売すること、3G通信対応モデルも発売すること、といった要素もあり、現時点でiPadの売れ行きを判断するのは難しそうだ。

 Appleは同日、販売初日にユーザーがiPadを通じて合計100万本のアプリケーションをダウンロードし、「iBookstore」では25万の電子書籍がダウンロードされたと発表した。AppleのSteve Jobs最高経営責任者は発表資料の中で、「ユーザーはiPadを箱から出して数時間以内に、平均3つのアプリケーションと、ほぼ1つの電子書籍をダウンロードした」と述べている。

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