OASIS形式のマスク・レイアウト・データのチェック・変換ツール,機能強化版をTOOLがPhotomask Japanに出展
国内EDAベンダーのTOOL(本社:東京,ホームページ)は,OASIS形式のマスク・レイアウト・データのチェックや変換を行うEDAツール「OASIS-Utility」の機能強化を進めている。その最新版を,4月13日〜15日にパシフィコ横浜で開催の「Photomask Japan 2010」に展示する。
同社がOASIS-Utilityを発売したのは2005年である。このツールは,OASIS形式のマスク・レイアウト・データを操作する複数の機能から成り立っている。同社の本垰秀昭氏(代表取締役社長)によれば,「OASISHAND」と呼ぶ機能が他社製品との差異化ポイントになり,市場に受け入れられてきたという。OASISHANDはOASISデータの編集(レイヤの変更やセル名の変更など)を行う機能である。他社製品ではOASISデータを直接編集できないケースが一般的だという。
本垰氏によれば,GDS-IIデータに替わってOASISデータが流通する機会が増えているとする。「我々のマスク・レイアウト・ビューワ「LAVIS」でOASISを扱える機能を加えるユーザー数は,かつては1割程度だった。現在は3割のユーザーがGDS-IIに加えてOASISも扱えるようにしている」(同氏)。
こうしたOASISデータの普及に合わせて,TOOLはOASIS-Utilityの機能強化を進めている。OASISデータの流通増加に伴って出荷時や受け入れ時に同データをチェックするニーズが高まると,同氏はいう。最近,同社は,チェックに関連した二つの機能をOASIS-Utilityに追加した。一つは「OASISHILINT」と呼ぶ機能で,チェック機能の「OASISLINT」の階層対応版になる。OASISLINTは,セル単位にOASISデータのデータ形式や不正データの有無などをチェックしていた。
一方,OASISHILINTは複数のセルからなるブロックやチップのレベルでチェックする。問題のある個所が見つかった場合,セルやセル内の位置がレポートできる。市場にある競合製品では,ブロックやチップのレベルでチェックする際には,セルの情報が失われる。このため,ブロックやチップのレベルでの位置情報からセルを特定する作業はユーザー自身が行う必要があるという。
最近追加されたもう一つの機能は,LAVISとの連携機能である。OASISHILINTのチェック結果はテキスト形式で出力されていたが,LAVISとの連携機能を使うことでマスク・レイアウト図上にも出力できるようになる。チェック結果を視覚的に理解しやすくなった。












