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 韓国LG Electronics Inc.は,3次元(3D)映像を表示できる液晶テレビ製品群を韓国で発売した。画面寸法は55型と47型の2種類である。バックライトとして1200個のLEDを用いている。価格は,55型が630万ウォン台(約50万円),47型が470万ウォン台(約38万円)である。

 3Dテレビとしての最大の特徴は,「Trumotion」という技術を用いてフレーム速度を480Hz相当にした点(関連記事)。これで,左目用と右目用の映像が重なって見えるクロストークを最小限にしたとする。

 アクティブ・シャッター式の3Dメガネの連続視聴時間は40時間とやや短い。ただし,USB経由の充電機能を備え,電池を入れ替える手間を省いた。

 データの入力インタフェースとしては,HDMI1.4のほか,日本のカメラ映像機器工業会(CIPA)が標準化した3D写真のデータ・フォーマット「Multi Picture Format(MPF)」に対応した。3D対応デジタル・カメラ(例えば富士フイルムのFinePix REAL 3D W1)で撮影した3D写真をパソコンなどを介さずに表示できるという。

 同社は今後,42型,60型,72型,150型の3D対応液晶テレビ,さらにはプロジェクター型テレビやPDPテレビでも3D対応の製品を用意する予定で,2010年の3Dテレビの世界市場で25%のシェアを狙うとする。