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 米国の通信事業者であるSprint Nextel社と台湾High Tech Computer Corp.(HTC社)は,移動体通信方式として「モバイルWiMAX(IEEE802.16e)」と第3世代(3G)移動通信システム「CDMA2000 1x EV-DO Rev.A」に対応したスマートフォン「HTC EVO 4G」を発表した。2010年夏に発売する予定。

 HTC EVO 4Gは,通信状況に応じて,モバイルWiMAXとCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aを切り替えて利用できる。Sprint社によると,モバイルWiMAX利用時の下りのデータ伝送速度は,平均3M~6Mビット/秒,最大10Mビット/秒という。一方,CDMA2000 1x EV-DO Rev.A利用時の下りのデータ伝送速度は,平均300K~1.4Mビット/秒,最大3.1Mビット/秒とする。

 IEEE802.11b/gの無線LAN規格に対応しており,無線ルータとしての利用も可能という。接続できる機器数は最大8台である。

 ソフトウエア基盤には米Google,Inc.の「Android」(バージョンは2.1)を,チップセットは米Qualcomm Inc.のマイクロプロセサ「Snapdragon」(CPUコアの最大動作周波数は1GHz)を採用した。 搭載する液晶パネルは4.3型で800×480画素(WVGA)。液晶パネルの表面には,静電容量式のタッチ・パネルを施した。端末の背面には800万画素,表面には130万画素のカメラを搭載する。