米Amazon.comは、同社の電子書籍リーダー「Kindle」向けのコンテンツを、米Appleが4月に発売予定の「iPad」で閲覧できるようにするアプリケーション「Kindle Apps for Tablet Computers」を近日中にリリースする。Kindleデバイスを所有していないユーザーでも、iPadを含むタブレット型コンピュータで、Kindleコンテンツを読むことができる。

 同社のWebサイトで専用ページを開設しているが、提供開始の正式な日程については明らかにしていない。

 同社はこれまで、Windows搭載パソコンをはじめ、Appleのコンピュータ「Macintosh」、携帯電話「iPhone」および携帯型メディア・プレーヤ「iPod touch」、カナダResearch in Motion(RIM)のスマートフォン「BlackBerry」に対応した、Kindleコンテンツ閲覧用のアプリケーションを提供している(関連記事:Amazon.com、Mac向けのKindleコンテンツ閲覧ソフトも無償配布)。

 Kindle Apps for Tablet Computersは、これらと同様に独自の同期機能「Whispersync」を備え、ブックマークや最後に読んだページをデバイス間で自動同期する。Kindleや、他の対応デバイスを所有しているユーザーは、例えばKindleで途中まで読んだ小説の続きをiPadで読み、さらにMacintoshで読み進めるといったことができる。

 背景色やフォント・サイズをカスタマイズ可能で、実際の本のようにページをめくるアニメーション・モードも備える。Kindle上で付記したメモを表示するほか、ブックマーク登録、注釈付け、ハイライト表示も行える。