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住友大阪セメント,Liイオン2次電池の正極材料となるリン酸マンガンを開発,162mAh/g以上の容量を達成

2010/03/18 15:41
狩集 浩志=日経エレクトロニクス
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 住友大阪セメントは,Liイオン2次電池の正極材料となるリン酸マンガン・リチウム(LiMnPO4)を開発したと2010年3月18日に発表した。まだ電池セルとして評価はしていないが,金属Liに対して4.1Vと高い電位があり,162mAh/g以上の容量を備えるという。同社は3カ月程度でサンプル提供を開始したいとしている。

 電動車両など中・大型のLiイオン2次電池では安全性を確保するため,高温時に熱安定性が高い材料が求められている。住友大阪セメントでは,熱安定性が高いリン酸鉄リチウム(LiFePO4)を事業化しているが,同材料はLi金属に対する電位が約3.4Vと低いのが問題だった。

 LiMnPO4は,LiFePO4に比べて電位を0.7V高められることから,次世代の正極材料として注目を集めている。ただし,導電性がLiFePO4に比べて3ケタ以上低いことから,高出力用途での利用が難しかった。住友大阪セメントでは,粒径を20n〜30nmと微細化したのに加えて,カーボンなどの導電性物質を緻密に被覆する方法を開発することで,導電性の問題を解決したとする。

 今回開発したLiMnPO4は,LiFePO4と同じ合成方法で製造できるため,同社のLiFePO4と同様の生産設備を利用できるとしている。同社では2012年までに実用化したいという。

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