三洋電機,信号機用のバックアップ電源を納入へ,Liイオン2次電池を搭載
三洋電機は,自然災害時などによる停電時でも信号機にLiイオン2次電池から電力を供給できるバックアップ電源「リチウム電池システム」を開発した(図1)。既に信号機メーカーである日本信号を通じて,徳島県警本部(徳島県警)に納入している。信号機のバックアップ電源として,Liイオン2次電池を用いたのは,徳島県が初めてとする。
三洋電機では,2009年7月から徳島県警と日本信号と共同で信号機向けのバックアップ電源の実証実験を行ってきた。今回,その実績が評価され,徳島県内21交差点(21台)に納入する。バックアップ電源の外形寸法は230mm×370mm×190mmで,重さは約19kg。負荷500W程度の標準的な交差点に設置した場合,停電しても約2時間30分ほど電力を供給できるとする。
搭載するLiイオン2次電池は,直径18mm×長さ65mmの円筒型セル「18650」を312本接続する。三洋電機が2010年3月から量産を開始する予定の蓄電向け大容量Liイオン2次電池システム「DCB-101」とセル数は同じ(関連記事)。一部の部品を共用したり,充電制御システムなどを活用したりしているという。
日本には交通用信号機が20万基ほどあり,商用電源から電力を供給している。そのため,自然災害時などの停電に備えて,主要な交差点には自動起動式の発電機を設置している。ただ,発電機は大きく,歩道上に設置スペースを確保する必要があるのに加えて,発電機の定期的な動作確認など保守・点検の費用が掛かることが問題だった。さらに,発動機は実際に稼動するまでに30秒程度の時間を要するという。三洋電機では,今回開発したバックアップ電源は小型・軽量な上,メンテナンス頻度が少なく,瞬時に電力を供給できることから,発電機の課題を解決できるとしている。












