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HOMEスキルアップマネジメント > 【AppleとGoogleの与える業界へのインパクト(その1)】「ソフトウエアを軽視する企業は生き残れない」,UIEの中島氏語る

【AppleとGoogleの与える業界へのインパクト(その1)】「ソフトウエアを軽視する企業は生き残れない」,UIEの中島氏語る

  • 大森 敏行=日経エレクトロニクス
  • 2010/03/10 18:22
  • 1/2ページ
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 米UIEvolution Inc.の創業者である中島聡氏は2010年3月5日,同社の日本法人であるUIEジャパンが開催した「DTV/STB開発ソリューションセミナー」で,「AppleとGoogleの与える業界へのインパクト」と題して講演した。現在,大きな影響力を持つ米Apple Inc.と米Google Inc.の戦略を分析し,「Andoridに安易に手を出すのは危険」と指摘するなど,エレクトロニクス技術者にとって示唆に富む内容だった。そこで,同氏の講演の内容を数回にわたってお届けする(以下,同氏の講演内容)。

【2010年3月11日追記】
 なお,同氏の講演の動画はUSTREAM UIE Japanチャンネルで公開されている。この講演に対するTwitterでの反応は#AppleGoogleImpactというハッシュタグで見ることができる。

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もはやMicrosoftに影響力はない

 デジタル・テレビとセットトップ・ボックス(STB)のセミナーですが,私の講演のタイトルは「AppleとGoogleの与える業界へのインパクト」です。業界としては,私はパソコン業界から入りました。当時から,パソコン業界の人は「パソコンと家電は,実は同じものではないか」と漠然と考えていました。ただし,これら二つの業界は,市場が分かれているし,構成メンバーも違います。

 さまざまなものがアナログからデジタルに変わって,ソフトウエアが重要になっているにもかかわらず,二つの業界は別々に動いてきました。例えば,パソコンが入ってくることに対してテレビ業界が拒絶反応を示していた時期がありました。その結果,DLNA(NE用語の解説)ができました。

 さすがに最近は,それでは成り立たなくなっています。携帯でもテレビでもカーナビでも,OSやライブラリといったソフトウエアが必要です。それぞれの業界で独自のOSなどを作っていると,大変な手間がかかります。そこでカギになるのが,ソフトウエア技術者です。

 私は,成功する会社と失敗する会社は「ソフトウエア技術者が働きたい会社かどうか」,もしくは「会社のDNAがソフトウエア開発者を大切にするカルチャーかどうか」で分かれると考えています。最近,米Sun Microsystems,Inc.が,買収によってなくなるというニュースがありました(Tech-On!の関連記事)。Sun社は微妙な会社で,同社にとってソフトウエアは重要だったのですが,同社のDNAはハードウエアです。私の何人かの知り合いがSun社に一時的にいたのですが,ソフトウエアの技術者である限りは大切にされない。それで何年かすると辞めてしまう。本当に重要なものがソフトウエアに変わりつつあったにもかかわらず,ハードウエアからソフトウエアに転換できませんでした。経営者は問題を認識していたようですが,DNAの部分でできなかったのです。

 他の業界でも,昔はハードウエアが重要でしたが,今はソフトウエアの重要性が増しています。STB,カーナビ,家電,いずれもそうです。アナログからデジタルへの変化が起こり,コンテンツもデジタルになることで,ソフトウエアが重要になるのです。

 ソフトウエアのDNAを持つ会社で,10年前,15年前にどの会社が一番インパクトを持っていたかというと,間違いなく米Microsoft Corp.でした。でも,今はMicrosoft社ではありません。私が在籍していた会社なので,こんなことを言うのは悲しいのですが。今では,直接的に大きな影響を持つのはApple社であり,間接的ではあるが強い影響を持つのはGoogle社です。そこで,一般的な意味での業界にApple社とGoogle社が与える影響を話していきます。

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