米Intel Corp.は,自社設計の教育向けノート・パソコン「classmate PC」(Tech-On!関連記事)の次世代品を,日経エレクトロニクスの取材で披露した。同社によると,classmate PCの出荷台数は,累計で200万台を超えている。
今回の試作品の大きな特徴は,10.1型のタッチスクリーン・ディスプレイを搭載し,タブレット・パソコンのモードで電子書籍のリーダー機能を使えること。EPUBやPDF形式の電子書籍コンテンツに対応した専用ソフトウエアを搭載する。「業界では,10.1型タッチスクリーン・ディスプレイが主流になっているので,そのコスト効果を享受できる」(Intel社)。従来のclassmate PCは8.9型のタッチスクリーン・ディスプレイを採用していた。10.1型を採用することで,キーボードのピッチを拡大できるメリットもあるという。2010年第2四半期から製造を開始する予定である。
新型のclassmate PCは,Intel社のマイクロプロセサ「Atom N450」(開発コード名:Pine Trail)などを採用する。同プロセサはグラフィックス処理やメモリ・コントローラを内蔵しており,「チップセットの数を従来の3から2に減らせた」(同社)。HDDも従来の1.8インチより低コストで大容量の2.5インチ品に変更できたという。
耐久性なども向上させた。例えば,ジュースなどの液体をこぼして故障になることを防いだりするために,きょう体の外側をゴム系の材料で覆った。従来のclassmate PCの価格は399米ドルだったが,新型は「それより少々高くなる」(Intel社)という。