ルクセンブルグのSkypeは現地時間2010年2月25日、携帯電話向けVoIPソフト「Skype Lite」とWindows Mobile搭載機向けVoIPソフト「Skype for Windows Phones」の提供を中止すると発表した。その理由として同社は、「いずれも、Skypeの優れたユーザー体験を十分提供できていないこと」を挙げた。

 Skypeの説明によると、Skype Liteは少数の国でしか利用できないうえ、利用可能な国でもSkype間の通話は無料ではない。またWindows Mobileの最新版に関しては、「モバイル事業者との協力なしに、広範な機種でユーザーが期待するアプリケーションを提供していくことは、ますます困難になりつつある」と説明している。

 両ソフトの既存のユーザーは、上記の制限を理解していると考えられるため、使用の禁止はしない。またSkypeは、両ソフトで十分なサービスを提供するためにモバイル事業者と提携を結んでいく考え。実際、同社は2009年2月16日に米Verizon Wirelessとの提携を発表している(関連記事:[MWC2010]Verizon、3Gネットワークを介したSkypeの利用を可能に)。

 skypeは両ソフトをサイトから削除したと公式ブログで告知しているが、米メディアの報道(InfoWorld)によると、この記事が公開された時点で、米国外の同社サイトではまだダウンロード可能だった。

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