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東邦テナックス,従来の炭素繊維織物より質量が1/2以下の炭素繊維織物を開発

2010/02/26 14:42
中山 力=日経ものづくり
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【図1】成形品の例。
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【図2】開発した織物の外観。
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 東邦テナックス(本社東京)はサカイオーベックス(本社福井市)と共同で,単位面積当たりの質量が60g/m2と軽い炭素繊維織物を開発した。プリプレグを使った成形物を軽量化できるほか,薄肉化によって強度の安定化および剛性バリエーションの拡大が可能になる。2010年3月に発売する予定だ。

 開発した炭素繊維織物は,東邦テナックスが新たに開発した極薄織物用炭素繊維原糸とサカイオーベックスの開繊技術(糸を薄く拡げる技術)を組み合わせることで実現した。成形厚0.06mmまで薄肉化できるため,従来最も薄いとされている炭素繊維織物の質量(120g/m2)の半分程度に軽量化することができたという。

 プリプレグを使用する成形物は,穴を開けるなどの加工に際してひび割れを起こすことがあるため,その防止と意匠性の向上を目的として,その表面に炭素繊維織物によるプリプレグを張り付けるのが一般的だ。表面のプリプレグに用いる炭素繊維織物の軽量化/薄肉化は,成形品の軽量化に直結するほか,炭素繊維織物が交差した部分を薄くできるため繊維の凹凸が少なくなり,成形物の強度を安定させられる。表面の炭素繊維織物によるプリプレグの薄肉化により,もう一方のプリプレグの剛性バリエーションを拡大することも可能になる。

 今後,ゴルフクラブのシャフトやテニスラケットといったスポーツ用品のほか,パソコンの筐体など,高い意匠性と高い強度および軽さが求められる用途を中心に展開する計画だ。2012年度には,年間の販売量30万m2以上,売上高18億円以上を目指す。

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