米General Imaging Co.は米国カリフォルニア州アナハイムで開催されている展示会「PMA 2010」に,安価な高倍率ズーム付きカメラ「X5」を出展した。35mmフィルム換算で広角28mm(日本法人のWebサイトでは27mm)からの15倍ズーム・レンズを搭載する。光学式手ぶれ補正機構も内蔵する。
米国での想定市販価格は149.99米ドル。「販売店から大変に強い引き合いを受けている」(説明員)。ブースには幾人もの日本人が訪れ,その安さに驚きを見せていた。ただし展示機は,EVFが動作しないなど,未完成のファームウエアを内蔵していたため,詳細な機能の善しあしは判断できない状態だった。
General Imaging社は,X5を日本でも販売する。「デジカメWatch」の記事によると,想定市販価格は2万円ほどである。
本機を安価にできた背景には「我々の強い購買力がある」と説明員はいう。本機が搭載したレンズは台湾Asia Optical(亞洲光學)社が新規に開発したもの。Asia Optical社は開発費を早期に償却するために,General Imaging社に安価にレンズを供給するのかもしれない。
このほか,General Imaging社のカメラでは「Created by Jason Wu」における背面モニターの画面デザインが目を引いた。メニュー画面らしいメニュー画面が存在しないのである。メニューとして表示されるのは矢印キーの説明画像だけだ。
No Battery Charger,No Memory Cardといった「簡便性の追求の結果,一般的なメニュー画面をなくした。このことは量産品でも変わらない。商品企画を担ったのは中国人の当社従業員だ(工業デザインは台湾人のファッション・デザイナー,Jason Wu氏が担当)」(説明員)。