ソニーがいわゆる“ミラーレス”の新型レンズ交換式カメラを2010年中に発売する。米国カリフォルニア州アナハイムで開催中の展示会「PMA 2010」で発表した。
ミラーレス機とは,一眼レフ機からミラー・ボックスと光学ファインダーを取り除いたレンズ交換式カメラを指す(日経エレクトロニクスの2010年2月22日号の記事「さらば,一眼レフ,『ミラーレス機』の時代へ」参照)。
ソニーのミラーレス機は,韓国Samsung Digital Imaging Co., Ltd.と同様,APS-Cサイズの撮像素子を使う。また1080pのフルHD動画に対応し,記録形式はH.264を符号化に用いるAVCHDである。
新たな交換レンズも発売する。ソニーは今回,3本のレンズのモックアップを示した。交換レンズの接続規格(マウント)の中身は開示されなかったが,「既存のαマウント・レンズがミラーレス機でも使えるよう努めたい」(同社 パーソナルイメージング&サウンド事業本部長の今村昌志氏)としていることから,αマウントと一定の互換性を持つようだ。
ここで「一定」としたのは,αマウントが完全に電子化されていないため。ソニーの新マウントは競合他社の多くと同様,組み付け機構を除いて機械的インタフェースを一切備えない公算が高い。