【MWC】ACCESS,NetFront製品をAndroid環境に移植,MWC2010でデモ《動画あり》
ACCESSは2010年2月15日,同社の組み込み用Webブラウザー「NetFront Browser」をはじめとするNetFront製品を,米Google,Inc.が提供する携帯電話プラットフォーム「Android」に移植した,と発表した。スペイン,バルセロナ市で開催されている携帯電話関連の世界最大の展示会「2010 Mobile World Congress」(MWC2010)会場内の同社ブースで,Android版の「NetFront Browser」などのデモを行っている。
同社が今回,Android対応をデモしているNetFront関連製品は,「NetFront Browser」「NetFront Widgets」「NetFront Document Viewer」「NetFront FlexUI」の4製品である。
Android版のNetFront Browserは,「インタプリター型では世界最速」(同社 CTOの石黒邦宏氏)のJavaScript処理エンジンを搭載する同ブラウザの最新版v4.0を,そのまま移植している。AndroidはWebKitベースのWebブラウザーを標準搭載しているが,「JavaScriptの高速処理は武器になる。あえてNetFrontを選ぶ端末メーカーや通信事業者はいるだろう」(石黒氏)と期待する。
NetFront Widgetsは,この高速なJavaScriptエンジンが生かされる応用の一つである。W3C Widgets 1.0仕様に準拠したウィジェットを機器上で動作させられる。NetFront Browserの描画とJavaScriptエンジンを使って作られている。Android版のNetFront Document Viewerは,米Microsoft Corp.の「Office」製品のデータを表示するビューワーで,「我々の顧客から早急なAndroid対応を望まれていた製品の一つ」(石黒氏)だという。
NetFront FlexUIは,Android端末のGUIを手軽に変更するための開発キット(SDK)である。Adobe Flash互換の処理エンジンを組み込むことで,Flashで制作したGUIをAndroid端末に適用できる。「Flashを使うことで,凝ったGUIを端末に載せることが簡単になる」(石黒氏)。
石黒氏はNetFrontの今後について「JavaScriptのエンジンのさらなる高速化」をまず挙げる。具体的にはJIT(Just-In-Time)コンパイラ技術を導入する。これにより同技術を導入済みの米Google,Inc.「V8」などのJavaScriptエンジンをしのぐ速度を達成できるだろうと石黒氏は見込む。「JavaScriptへのJIT技術は一筋縄ではいかない。だからこそ我々にチャンスがある」。背景には,ウィジェットの実行にも使われるJavaScriptエンジンの重要性が今後,さらに増すとの認識がある。
このほか,Androidとの親和性を高めるために,WebKitを描画エンジンとしたNetFront Browserも開発しているという。「メモリ管理などを最適化したり,当社のJavaScriptエンジンと組み合わせることで,標準搭載のWebブラウザーより高速に動作するブラウザーになる」(石黒氏)。
NetFront FlexUIを使って制作したGUIのデモ(約23秒の動画)
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