図1 HTC社の「HTC Smart」。実際に操作してみると,想像以上にサクサクと動作する
図1 HTC社の「HTC Smart」。実際に操作してみると,想像以上にサクサクと動作する
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 台湾High Tech Computer社(HTC)は2010年2月17日,スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2010」で記者会見を開催し,スマートフォンの低価格モデル「HTC Smart」を欧州市場に投入すると発表した。「10代の若者を中心にとする多くのユーザーに,新たな体験を提供したい」(同社 chief executive officerのPeter Chou氏)と意気込む。

 スペインの通信事業者であるTelefonica社傘下の英O2社が,英国とアイルランド,ドイツで発売する。それぞれ,2010年4月に発売する予定。価格は明らかにされていないが,「現行のスマートフォンに比べてかなり安くなる。要望があれば,他の欧州地域にも提供していきたい」(O2社)という。

 HTC Smartは,2010年1月に開催された「2010 International CES」で発表済みの端末。米Qualcomm社が開発した携帯電話機ソフトウエア・プラットフォーム「Brew Mobile Platform」を採用する。HTC社独自のユーザー・インタフェース「HTC Sense」を搭載する。アドレス帳に登録済みのユーザー単位で,TwitterやFacebookなどのSNSサービスを同一画面上で表示する機能を持つ。

 チップセットは,米Qualcomm社製。動作周波数は300MHzの品種を使用する。抵抗膜式のタッチ・パネルを施した2.8型,QVGA(320×240画素)の液晶ディスプレイや300万画素のカメラなど,コストを意識した仕様といえる。

 なおHTC社は,米Google社の「Android」(バージョンは2.1)を採用したスマートフォン「HTC Desire」と「HTC Legend」,と米Microsoft社の「Windows Mobile」を採用した「HTC HD mini」を発表している。

図2 HTC社CEOのPeter Chou氏
図2 HTC社CEOのPeter Chou氏
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図3 「HTC Desire」。3.7型の有機ELパネルや1GHz動作のプロセサを搭載する。独自のUI「HTC Sense」に対応する。
図3 「HTC Desire」。3.7型の有機ELパネルや1GHz動作のプロセサを搭載する。独自のUI「HTC Sense」に対応する。
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図4 「HTC Legend」は3.2型の有機ELパネル,600MHz駆動のプロセサを搭載する。UIは「HTC Sense」に対応
図4 「HTC Legend」は3.2型の有機ELパネル,600MHz駆動のプロセサを搭載する。UIは「HTC Sense」に対応
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図5 「HTC HDmini」。3.2型の液晶パネルや600MHz動作のプロセサを搭載。他の機種と同様,UIには「HTC Sense」を採用した
図5 「HTC HDmini」。3.2型の液晶パネルや600MHz動作のプロセサを搭載。他の機種と同様,UIには「HTC Sense」を採用した
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