「これが我々の新製品だ。どうだ，みんな気に入ってくれたか？」――。壇上のLennard Hoornik氏（日スウェーデン合弁Sony Ericsson Mobile Communications AB Corporate Vice President Head of Marketing）が笑顔が問いかける。期せずして会場からは歓声と拍手が起こった。
2010年2月15日にスペイン，バルセロナ市で開幕する携帯電話関連の世界最大の展示会「2010 Mobile World Congress」（MWC2010）に合わせ，Sony Ericsson社が前日の2月14日夜に開いた恒例の記者向けイベント。同社はこの場で2010年第二四半期に発売するスマートフォン3機種「Vivaz pro」「XPERIA X10 mini」「XPERIA X10 mini pro」を一挙に発表した（Tech-On!関連記事）。
注目は「クレジットカードより小さい」（同社）Android端末，「XPERIA X10 mini」と，これにスライド式のQWERTYキーボードを内蔵した同proの2機種である。サイズは前者がminiが83×50×16mmで重さが88g，同proは90×52×17mmで重さが120g。2.55型で320×240画素のタッチパネル・ディスプレイ，500万画素のカメラなどを備え，600MHz動作の米Qualcomm社製プロセサ「MSM7227」を搭載する。
2009年9月に発表した同社初のAndroid端末「XPERIA X10」（2009年11月発表，国内では国内での名称は「ドコモ スマートフォン Xperia」）で導入した独自のGUI「Timescape」「Mediascape」などを継承しつつ，片手でも操作できるサイズに小型化した。「XPERIA X10を片手で操作するのはやはり難しい。だが携帯電話は，片手で手元を見ないで操作したいときがある。miniとmini proはそうしたユーザーのニーズに応えた」（同社Executive Vice President 兼 Chief Creation Officerの坂口立考氏）。
会場で実機をデモしていた説明員によると，mini proに内蔵したQWERTYキーボードは，本体を片手で持ち，親指だけで文字入力操作ができるようにキーの配置や大きさが決められているという。GUIも片手操作に合わせて改良している。例えば，画面の四隅に登録したアイコンから，よく使うアプリケーションを起動できるようにしている。
「ようやく，我々なりの『ユーザー・エクスペリエンス』を提供できる環境が整った」と坂口氏は胸を張る。「スマートフォンと言って良いか分からないが，今回の製品は我々が狙うこの市場で，良いポジションを勝ち取れると思う。今年は出荷の半分くらいをこのカテゴリの製品にしたい」（坂口氏）を自信を見せた。
「XPERIA X10 mini pro」を使ったデモ。コミュニケーションを
管理する「Timescape」を使っているところ（約47秒の動画）
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「XPERIA X10 mini pro」を使ったデモ。画面の四隅に
よく使うアプリケーションを登録しておける。登録の変更は
ドラッグ＆ドロップで簡単（約30秒の動画）
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「XPERIA X10 mini pro」を使ったデモ。
片手だけでキーボードも打てる（約1分の動画）
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