図1 「Samsung Apps」のメイン画面
図1 「Samsung Apps」のメイン画面
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図2 「Samsung Apps」のメニュー画面
図2 「Samsung Apps」のメニュー画面
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図3 登録してあるユーザーごとに,やり取りを同一画面上で管理できる
図3 登録してあるユーザーごとに,やり取りを同一画面上で管理できる
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 韓国Samsung Electronics Co., Ltd.は,「Mobile World Congress 2010」の開催前日となる2010年2月14日(現地時間)に,スペイン・バルセロナでプレス向けイベントを開催し,スマートフォンの新機種「Samsung Wave」を発表した(図1,図2)。同社独自の携帯電話機向けソフトウエア・プラットフォーム「bada」を採用した初めての端末となる( Tech-On!の関連記事)。badaを採用することで「開発メーカーだけでなく,ユーザーと通信事業者のすべてが幸せになれる」(Samsung社 President, Head of Mobile Communications DivisionのJK Shin氏)と自信を見せる。

 Samsung Waveは,メールやSNS,スケジュール管理用のアプリケーション・ソフトウエアをそれぞれ同一画面上で管理できるほか,登録したあるユーザーとのやり取りを同一画面上で管理する機能を備える(図3)。これらの機能は「badaを採用することで実現できた」(Samsung社)とする。統合管理するアプリケーション・ソフトウエアはユーザー自身が追加できるほか,「事業者の要望があれば,最初からカスタマイズして出荷することも可能」(同社)という。

 アプリケーション・ソフトウエアは,Samsung社が運営する「Samsung Apps」から有償または無償でダウンロードして,Samsung Wave上で動作できる。「Samsung Appsは2009年,フランスと英国,イタリアで運営を開始した。2010年には世界50カ国以上に拡大したい」(同社のShin氏)という。

1GHz駆動のプロセサを自社開発

 外形寸法は118mm×56mm×10.9m。搭載する有機ELパネルは,画面寸法が3.3型で画素数は800×480(WVGA)。タッチ・センサ用の電極は,有機ELパネル前面のガラス基板上に形成する。これにより,「パネル薄型化と表示画面の視認性向上を実現した」(Samsung社)という。従来の製品では,有機ELパネルとタッチ・パネルはそれぞれ別であり,パネル間に空気層が存在し,画面の視認性が低下していたという。

 搭載するアプリケーション・プロセサは動作周波数が1GHz。Samsung社が自社で設計,製造する。カメラの画素数は約500万。HD動画の撮影や再生も可能とする。