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リネオソリューションズ,Linuxシステムのトレース結果を可視化するツールを発売

2010/02/04 18:52
竹居 智久=日経エレクトロニクス
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図1 どのプロセスがどの時間に実行状態だったかを時系列で表示。実行したCPUコアごとに色を変えている
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図2 CPUコアごとのプロセス実行履歴の表示も可能
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 組み込みLinux関連事業を手掛けるリネオソリューションズは,Linuxを搭載したシステムの実行状況を可視化するツール「Vzet」を開発した。2010年2月5日に発売する。Vzetは,Linuxカーネル2.6.27以降に標準で実装されたトレース機能である「ftrace」の出力を基に,どのプロセスがどの時間に実行状態だったかを時系列で表示する注1)。「動作時に思ったほどの実行性能が得られない」といった場合に,問題の原因を探索するためのツールである。

注1)ここで言う「プロセス」は,Linuxカーネルがタスクを管理する単位であり,一般的な意味での「プロセス」と「スレッド」の両方を含む。

 ftraceは,Linuxカーネルのスケジューラがプロセスをスイッチしたときの履歴を記録する機能で,具体的にはプロセスの名称やプロセスID,割り当てたCPUコア,スイッチした時刻などの情報を出力する。ftraceの出力はプロセス・スイッチの情報を時系列に並べたテキスト・データであり,「どのプロセスがCPUコアを占有しているのか,といった情報を,数万行に及ぶテキスト・データから探し出すのは大変な労力を伴う」(リネオソリューションズ)。そこでVzetでは,各プロセスがどの時刻からどの時刻まで実行状態だったかを図示し,時間軸の拡大・縮小やスクロールを自由に行えるようにした(図1)。

 マルチコア型マイクロプロセサを利用するシステムも想定しており,実行状態だったプロセスを,割り当てられたCPUコアごとに色分け表示するようにした。米Intel Corp.のプロセサが搭載する「Hyper Threading」のようなマルチスレッディング機能をプロセサが搭載している場合は,仮想CPUコアごとに色を変える。このほか,各CPUコアが時間の経過に従ってどのプロセスを実行していったのかを線で図示したり(図2),表示画面内をドラッグして時間を計測したり,特定の条件に合うプロセスだけを表示させたり,といった機能も備える。

 価格は,年間ライセンスが15万円から。Linuxカーネルのftrace機能を利用するため,VzetそのものはターゲットCPUのアーキテクチャを問わない。

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