太陽光発電モジュール用シール材「M-155P」
太陽光発電モジュール用シール材「M-155P」
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 横浜ゴムは,ブチルゴム系でホットメルトタイプの太陽光発電モジュール用シール材「M-155P」を,2010年2月4日に発売した。太陽光発電モジュールは,太陽電池セルを保護するために,強化ガラスや樹脂で覆ったモジュール基板を,アルミニウム合金製のフレームにはめ込んだもの。シール材は,モジュール基板とアルミフレームの接着に使う。シール材によってモジュール内部への湿気の侵入を防ぐ。

 新製品は,従来品に比べ耐熱性と接着性を向上させたのが特徴。湿気がモジュール内部に侵入すると電極が腐食して発電効率が低下してしまうので,シール材には高い水蒸気遮断性能が必要になる。ところが,ブチルゴム系ホットメルトのシール材は,耐湿性には優れるが高温での耐久性に課題があった。気温の高い地域で長期間使うと,軟化してモジュール基板とアルミフレームにズレが発生するケースがあったという。「M-155P」は,ブチルゴムの架橋反応を促進させる独自技術を採用し,この軟化の問題を克服している。海外での販売に対応するために,米国の製品安全規格であるULの認証も取得している。