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キヤノン,VR技術「MR」を製品化の意向,初期段階の空間設計用途狙う

2010/02/03 17:03
木崎 健太郎=日経ものづくり
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図(a)●キヤノンが米国のSolidWorks World会場で展示した「MR」技術
図(a)●キヤノンが米国のSolidWorks World会場で展示した「MR」技術
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図(b)●現実の背景内に配置する3次元データ。戦艦大和(1945年4月)の「1/30モデル」をデモに用いた
図(b)●現実の背景内に配置する3次元データ。戦艦大和(1945年4月)の「1/30モデル」をデモに用いた
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 キヤノンは,VR(仮想現実感)技術の「MR(Mixed Reality)」を2011年にも製品化し,設計初期段階で空間配置を決める用途などに販売していく予定であることを明らかにした。2010年1月31日から2月3日まで米国アナハイムで開催されている「SolidWorks World 2010」にも出展(図)。米Dassault Systemes SolidWorks社がMRを有望技術と見て,展示会場に加えてジェネラル・セッションのステージでも紹介した。

 MR技術は,ヘッドマウント・ディスプレイ(HMD)を用い,実空間の中にCADデータを配置してあるように使用者に見せる技術。「設計初期の段階で,大まかにユニット間の配置や空間の取り合いを検討するのに用いて,その後の詳細な設計には通常の3次元CADを使う,といった運用を考えている」(浜谷雅秀情報通信システム本部副本部長)。3次元CADで直接モデリングする機械部分だけでなく,電気と制御ソフトの開発システムとも接続し,開発した制御ソフトによってCAD内のモデルを動作させながらMR技術で見ることも可能。早期段階から制御ソフトも考慮に入れた設計を進めることで,手戻りを非常に減らせると期待できる。

 キヤノンの現在の試作品では,CADデータを変換してMRに読み込む必要があるため,データ変換なしで表示可能にする機能の追加を進める考え。さらに現在,簡単なモデリングが素早くできるCADのようなツール「AIRCAD」も開発している。AIRCADには,粘土のように自由な造形を可能にする機能を組み込む計画もあり,製品設計に加えて動画像やCGのコンテンツ制作も用途として見込む。

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