米Citrix Systemsは、仮想化クライアント・ソフト「Citrix Receiver」を米Appleの新型タブレット端末「iPad」に対応させることを公表した。Windows 7の仮想化デスクトップやアプリケーションをiPadから使えるようにする。同社のコミュニティ&ソリューションズ開発担当副社長であるChris Fleck氏が米国時間2010年1月28日に同社公式ブログへの投稿で明らかにした。
Citrix Receiverは、同社のデスクトップ仮想化ソフト「XenDesktop」およびアプリケーション仮想化ソフト「XenApp」向けのクライアント・ソフトである。Windows版のほか、Mac OS X版やiPhone版を用意している。Citrix Receiverを導入したiPadでは、Windows 7用アプリケーションが使える。Citrixによれば、iPadはiPhoneより画面が広くソフト・キーボードも大きいため、 仮想化環境の操作性が向上するという。
iPadはAppleが2010年3月に発売するタブレット端末。9.7インチのマルチタッチ・スクリーンを搭載し、Webサイトの閲覧、電子メール、ビデオ視聴、画像表示、電子ブックの閲覧などができる。OSはiPhone/iPod Touchと同じくiPhone OSを採用している(関連記事:「iPad」がついに登場,499米ドルでApple社製のマイクロプロセサ搭載)。