イーブック イニシアティブ ジャパン 代表取締役社長の鈴木雄介氏。小学館で週刊ポスト編集長などを務めた後,2000年に現在の会社を創業した。松下電器産業(現パナソニック)の電子書籍端末「ΣBook」事業にもかかわる。写真は2009年8月に撮影(写真:吉田 明弘)
イーブック イニシアティブ ジャパン 代表取締役社長の鈴木雄介氏。小学館で週刊ポスト編集長などを務めた後,2000年に現在の会社を創業した。松下電器産業(現パナソニック)の電子書籍端末「ΣBook」事業にもかかわる。写真は2009年8月に撮影(写真:吉田 明弘)
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 電子書籍販売を手掛けるイーブック イニシアティブ ジャパンは,中華圏における電子書籍配信事業を開始するため,台湾eBookTaiwan Corp.と技術・業務提携した。近く,資本提携も行う予定という。eBookTaiwan社は,台湾BenQ Corp.が2009年に設立した企業である。

 eBookTaiwan社は,イーブック イニシアティブ ジャパンとの提携を受けて,まずは台湾において電子書籍配信を始める。将来的には,中国本土をはじめ世界の中国語を使うユーザーに対して電子書籍を配信する計画とする。

 配信する電子書籍は,BenQ社が開発した電子書籍端末「nReader」で読めるという。nRreaderは,2010年1月27日に発売する。将来的には,この端末だけでなく,パソコンやスマートフォンでも電子書籍を読めるようにする計画である。

 イーブック イニシアティブ ジャパンは,今回の提携に当たり,これまで日本の電子書籍配信事業で培ってきたリーダー・ソフトウエアやダウンロード・システム,著作権保護の仕組みなどを提供することで,eBookTaiwan社の事業のスムーズな立ち上げをサポートするとしている。