図1 「ドコモ スマートフォン Xperia」(SO-01B)を発表
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図2 NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏(左)とSony Ericsson Mobile Communications社 PresidentのBert Nordberg氏(右)
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図3 外形寸法は119mm×63mm×13.1mm,重さは約139g。4型で480×854画素のタッチ・パネル・ディスプレイを搭載した
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図4 コミュニケーションの履歴を統合的に管理する「Timescape」の画面
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図5 メディア・データを一覧表示する「Mediascape」の画面
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図6 次に押される可能性が高いキーを大きく表示する機能などを持つ日本語入力ソフトウエア「POBox Touch 1.0」を開発した
図6 次に押される可能性が高いキーを大きく表示する機能などを持つ日本語入力ソフトウエア「POBox Touch 1.0」を開発した
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図7 NTTドコモのスマートフォン向けアプリ配信サイト「ドコモマーケット」の概要
図7 NTTドコモのスマートフォン向けアプリ配信サイト「ドコモマーケット」の概要
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 NTTドコモとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは2010年1月21日,「ドコモ スマートフォン Xperia」(SO-01B)を発表した(図1図2)。Xperiaは,ソニー・エリクソンが2009年11月に「XPERIA X10」として発表した端末(Tech-On!の関連記事)の国内向けモデルである。Xperiaは4型のタッチ・パネル・ディスプレイを主な入力装置として利用する機種で,米Google Inc.のソフトウエア・プラットフォーム「Android」を採用した(図3)。2010年4月に発売する。

 Xperiaは,電話や電子メール,SNSといった各種の手段でのコミュニケーションの履歴を統合的に管理する「Timescape」(図4)と,端末内やWebサービス上の音楽や写真,映像のメディア・データを統合的に管理する「Mediascape」(図5)などの,ソニー・エリクソン独自のアプリケーション・ソフトウエアを特徴とする。顔認識ソフトウエアによって,電話帳に登録した写真から被写体となった人の名前を表示したり,その人が写っている写真を自動で抽出したりする機能も持たせた。採用するAndroidのバージョンは1.6。時機を見ながらバージョン2.0以降にアップデートしていく考えである。

iモードメールへの対応は「年内に」

 国内向けモデル独自の機能として,ソニー・エリクソン独自の日本語入力ソフトウエア「POBox Touch 1.0」(図6)を採用したほか,NTTドコモ製のAndroid用アプリケーション・ソフトウエア(以下,アプリ)や,レーベルゲートの音楽配信サービス「Mora Touch」を利用するためのアプリをあらかじめインストールして提供する。Timescapeでは,国内のSNSである「mixi」の履歴も表示できるようにした。

 ただし,NTTドコモの「iモードメール」に対応する機能は持たない。アプリなどを追加して「iモード.net」サービスを利用する必要がある。NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏は,「iモードメールへの対応に向け,鋭意開発を進めている。2010年中に対応したい」とした。

 記者発表会で「iPhone」に対する優位性について聞かれたNTTドコモの山田氏は,「ハードウエアとソフトウエアの両面で優位性がある」とした。ハードウエアについては,下り最大7.2Mビット/秒,上り最大2.0Mビット/秒のHSPAに対応すること,ディスプレイやカメラが高精細であることを挙げた。ソフトウエアについては,複数のアプリを並行して実行させられるマルチタスク機能に対応することや,Timescapeなどの搭載によって使いやすい端末に仕上がったとみていることを挙げた。

アプリ・ストアも同時期に開始

 NTTドコモはXperiaの発売に合わせて,スマートフォン向けアプリの配信サイト「ドコモマーケット」を開始することも発表した(図7)。Android端末にはGoogle社が運営する「Android Market」アプリ配信サイトもあるが,「日本のユーザーに合う人気アプリや,NTTドコモが勧めたいアプリを紹介するのが狙い」(山田氏)とする。まずはドコモマーケットをAndroid端末用に構築するが,米Microsoft Corp.の「Windows Mobile」を搭載した端末にも広げる考えである。また2010年中に,「アプリの代金をNTTドコモの利用料金と合算して請求できるようにする」(山田氏)という。