図1 LEDバックライトを搭載した液晶テレビ「BRAVIA EX700」シリーズ
図1 LEDバックライトを搭載した液晶テレビ「BRAVIA EX700」シリーズ
[画像のクリックで拡大表示]
図2 LEDバックライトの構造。パネルの上下に白色LEDを搭載する。導光板などの光学シートは5枚とみられる
図2 LEDバックライトの構造。パネルの上下に白色LEDを搭載する。導光板などの光学シートは5枚とみられる
[画像のクリックで拡大表示]
図3 「<ブラビア>ネットチャンネル」の操作画面のイメージ(「U-NEXT」)。最大で縦3×横6個のアイコンを表示可能という
図3 「<ブラビア>ネットチャンネル」の操作画面のイメージ(「U-NEXT」)。最大で縦3×横6個のアイコンを表示可能という
[画像のクリックで拡大表示]
図4 USB対応の無線LANアダプタ「UWA-BR100」
図4 USB対応の無線LANアダプタ「UWA-BR100」
[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは2010年1月20日,液晶テレビ「BRAVIA」の新製品として,LEDバックライトを搭載した「EX700」シリーズを発表した(図1,発表資料)。画面寸法は52型,46型,40型,32型の4種類。市場想定価格は,52型が30万円前後,46型が23万円前後,40型が17万円前後,32型が12万円前後。LEDバックライト搭載モデルでありながら,普及機並みの価格を実現する。40型以上では,「LEDバックライト搭載機の販売台数を半数近くまで高めたい」(ソニーマーケティング ディスプレイマーケティング部 統括部長の粂川 滋氏)と意気込む。2010年2月25日に販売を開始する。

 EX700シリーズは,チューナー内蔵モデルでありながら最薄部は22mmと薄い。バックライト光源に白色LEDを利用し,それをパネルの上下2辺の端に配置することで実現する(図2)。搭載する白色LEDの個数は「回答できない」(ソニー)とした。

 省エネルギー性能も向上した。発光効率の高いLEDモジュールや開口率の高い液晶パネルを採用したほか,導光板などの光学部材を自社で開発した。これらの工夫により,省エネをうたった同社の従来機種「V5」シリーズに比べて,約15%の低消費電力化を実現する。

 加えて,人感センサを利用して人がいなくなると自動的に画面表示を消す機能や,電源コードを抜かなくても電力をほぼゼロに近づけるスイッチを備える。これらの機能は,従来機種であるV5シリーズに搭載済みである(Tech-On!の関連記事)。人感センサについては,液晶パネル自身の低消費電力化により,画面表示を消した際に消費電力を80%削減できる。画面表示を消すまでの設定時間は,従来機種の3段階(5分/30分/60分)から5~60分までの5分ごとに12段階で設定できるほか,人感センサの検知範囲を従来の3mから6mに拡大した。

新たなネットワーク機能を追加

 EX700シリーズでは,ネットワーク機能も強化された。新たに「<ブラビア>ネットチャンネル」と呼ぶ機能を搭載する。米Google Inc.の動画共有サービス「YouTube」やUSENのVODサービスである「U-NEXT」,アクトビラのVOD(video on demand)サービスである「アクトビラ ビデオ・フル」を,独自の操作画面で検索・視聴できる(図3)。2010年春以降,順次サービスを開始する予定という。

 このほか,USB対応の無線LANアダプタ「UWA-BR100」を発表した(図4)。IEEE 802.11a/b/g/nに対応する。既に無線LAN環境が整っているユーザーは,配線作業が不要になる。2010年2月25日に販売を開始し,市場想定価格は8000円前後である。