常温硬化タイプの潤滑剤「Molykote D-9630 Anti-Friction Coating」
常温硬化タイプの潤滑剤「Molykote D-9630 Anti-Friction Coating」
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 東レ・ダウコーニング(本社東京)は,常温硬化タイプの潤滑剤「Molykote D-9630 Anti-Friction Coating」(以下,D-9630)の販売を2010年1月中旬に開始する。自動車の樹脂内装部品に使うことで,きしみ音の防止などの効果が得られる。

 一般に,自動車の走行時には,路面やエンジンからの振動が車内に伝わる。この振動によって内装部品が不規則なしゅう動を繰り返すことで,人が不快に感じる異音が生じる。

 同社によれば,D-9630を内装部品に塗布することで,塗布面の摩擦が減り,異音の発生を防げる。D-9630の使用対象としては,ダッシュボード,ドアパネル,グローブボックスなどが挙げられる。

 従来,異音を防ぐ手段は,内装部品にフェルトテープを張り付けることが一般的だった。D-9630を使うことで,作業を効率化できるという。D-9630のそれ以外の特徴は,以下の通り。

  • 常温(25℃)雰囲気で2時間で硬化
  • 水性コーティング剤なので,VOC(揮発性有機化合物)が少ない
  • 幅広い樹脂材料に対応
  • 白色を基調としており,内装部品の色調に調和させやすい
きしみ音低減効果
きしみ音低減効果
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仕様一覧
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