図1 「DSC-TX7」
図1 「DSC-TX7」
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図2 「DSC-HX5V」
図2 「DSC-HX5V」
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図3  TransferJet対応メモリースティック「MS-JX8G」
図3  TransferJet対応メモリースティック「MS-JX8G」
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図4 「Party-shot(パーティーショット,型名:IPT-DS1)」とDSC-TX7を組み合わせた状態。なお,DSC-HX5VはIPT-DS1には対応しない
図4 「Party-shot(パーティーショット,型名:IPT-DS1)」とDSC-TX7を組み合わせた状態。なお,DSC-HX5VはIPT-DS1には対応しない
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 ソニーは2010年1月18日,デジタル・カメラ「サイバーショット」シリーズの新機種として「DSC-TX7」と「DSC-HX5V」を発表した(図1,図2,発表資料)。1920×1080画素のいわゆるフルHD動画をAVCHD形式で記録できるほか,近接無線通信規格「TransferJet」に対応した。価格はオープンで,実売想定価格は両機種とも4万5000円前後である。DSC-TX7は2010年2月5日に,DSC-HX5Vは同年3月5日に販売を開始する。

 フルHDのAVCHD形式での動画撮影に対応したことが大きな特徴。コンパクト型デジタル・カメラに向けたAVCHD形式としては,2009年1月に策定された1280×720画素の「AVCHD Lite」があるが,今回ソニーはデジタル・ビデオ・カメラと同じAVCHD規格に対応させた。記録モードはAVCHD形式のほか,MP4形式も選択できる。

ついに「TransferJet」対応モデルが登場


 TransferJetは数cmと短い距離を実効375Mビット/秒でデータ伝送できる無線技術。例えば,送信側は画像を選択し,受信側は再生モードにして,本体同士を近づけて写真を共有するといった使い方を想定する。その際,本体底部にあるTransferJetのロゴ・マークを近づける必要がある。別売りのTransferJet対応メモリースティック「MS-JX8G」を使用する(図3, Tech-On! 関連記事1)。

 このほか,両機種ともに裏面照射型CMOSセンサ「Exmor R」を搭載する。1/2.4型で総画素数は約1060万画素で,2009年8月に発表した「DSC-TX1」と「DSC-WX1」と同等品である( Tech-On! 関連記事2)。なお,「DSC-TX1」は順次販売を終了するが,「DSC-WX1」は引き続き販売していくという。

Party-shot ,実はタッチ・センサ搭載


 DSC-TX7で興味深いのが,自動的に人物を探して撮影するカメラ・スタンド「Party-shot(パーティーショット,型名:IPT-DS1)」との連携機能だ(図4, Tech-On! 関連記事3)。IPT-DS1はタッチ・センサを備えており,触れると,顔を検知して構図を合わせて自動で撮影してくれる。これまでシャッターを切るのはIPT-DS1の判断にゆだねられていたが,タッチ・センサとの連動機能を付加することで撮りたいタイミングでも撮影できるようにした。実は,IPT-DS1には2009年9月の発売当初からタッチ・センサを搭載していたが,ソニーは公表していなかった。

 DSC-HX5Vは,光学10倍ズームの「Gレンズ」を搭載する。35mm換算の焦点距離は25~250mmで,F値はF3.5~5.5。ワイド側で補正性能を「従来比約10倍」(同社)に高めた光学手ブレ補正機能「アクティブモード」を備える。このほか,GPSと電子コンパス機能を内蔵する。位置や方位といった撮影時の情報を静止画や動画と同時に記録できる。付属ソフトウエア「PMB(Picture Motion Browser)」や,米Google Inc.がWebサイト上で提供する地図サービス「Google Earth」と連動し,地図上に撮影した写真を表示するといった使い方が楽しめる。

 記録媒体はメモリースティックデュオのほか,SD/SDHCメモリ・カードに対応する。DSC-TX7は,突起部を除いた外形寸法が97.8mm×59.5mm×17.5mm,質量が約133g。DSC-HX5Vは,突起部を除いた外形寸法が102.9mm×57.7mm×28.9mm,質量が約170gである。

■変更履歴
記事掲載当初,「DSC-HX5V」の質量を「46g」としていましたが,正しくは「170g」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。