CELL TVの前に殺到する報道陣(著者が撮影)
CELL TVの前に殺到する報道陣(著者が撮影)
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 「米国市場では,サーバーとネットワークの機能をテレビに入れることが夢となっていました。これまで夢といわれていたことを実現したのですから,今回の発表に非常にたくさんのジャーナリストが注目したのではないでしょうか」――

 「2010 International CES」開幕前の記者発表会で「CELL TV」を発表した東芝 デジタルメディアネットワーク社 社長の大角正明氏は,このように筆者に語った。実際に同社の記者発表会では,担当者がCELL TVなどの説明を終えた途端に,ものすごい数のジャーナリストがCELL TVに向かって突進し,写真を撮りまくっていた。米国では,この秋に東芝からCELL TVが発売されるが,日本向けのCELLレグザの仕様と米国向けのそれはかなり異なっていた。一番の違いはホーム・サーバー機能だ。1TバイトのHDDを内蔵し,録画ものやダウンロード・コンテンツをDLNAなどでホーム・ネットワークに転送する。3D対応Blu-ray Disk(BD)ドライブも内蔵しているから,BDコンテンツもネットワークを介して他の部屋で見ることができる(Tech-On!関連記事)。

 以前は米国市場でもテレビの画質が問われていたが,今ではデザインや価格といった要素が,テレビ販売の重要な要素になっている。しかし,CELL TVで画質,音質,機能性に再びスポット・ライトが当たるようになるか。この“文脈”で市場を広げられるのか,東芝の挑戦に注目したい。

CELL TVを発表(著者が撮影)
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1TバイトのHDDを内蔵(著者が撮影)
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テレビ電話機能を搭載(著者が撮影)
テレビ電話機能を搭載(著者が撮影)
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スタンダード・テレビの限界を打破(著者が撮影)
スタンダード・テレビの限界を打破(著者が撮影)
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3Dテレビの機能を搭載(著者が撮影)
3Dテレビの機能を搭載(著者が撮影)
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