石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は2010年1月6日,南アフリカ北部のステレックス・ノース地域においてプラチナなどを対象とした共同探鉱契約を南アStellex Platinum社などと締結したことを明らかにした。

 ステレックス・ノース地域は,同国最大の都市であるヨハネスブルグの西方約300kmに位置し,有望な鉱山と期待されている「カラハリ・プラチナ・プロジェクト」の対象地域の北方にある。同プロジェクトは事業化調査を実施中で,資源量はプラチナとパラジウム,金の合計で約3400万oz(約960t)と見込まれている。権益はStellex Platinum社の親会社であるオーストリアPlatinum Australia社が所有している。

 ステレックス・ノース地域はこれまで十分なプラチナ探鉱が行われていないが,カラハリ・プラチナ・プロジェクトの対象地域と同じ岩体が分布しているため,プラチナ鉱山として高いポテンシャルがあるとJOGMECは説明している。

 JOGMECは,4年間で350万米ドルの探査費用を拠出することにより,35%の権益オプションを取得する(残りの65%はStellex Platinum社)。今後の探鉱は,まず2009年度に実施する精密空中物理探査などからプラチナの埋蔵地域を把握した上で,2010年度にボーリング調査を行う計画だ。