図●日本自動車工業会が発表した自動車国内需要の2009年と2010年見込み
図●日本自動車工業会が発表した自動車国内需要の2009年と2010年見込み
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 日本自動車工業会(自工会)は2009年12月24日,自動車国内需要の2009年の見込みと2010年の見通しを発表した。2009年の四輪車総需要は,前年比90.7%の461万1500台になる見込み。2010年は「日本経済が緩やかな回復が見込まれることや,エコカー減税/補助金による需要の喚起が見込まれる」(自工会)ことから,2009年比104.1%の479万8400台になる見通しだという。前年比増ではあるものの,リーマンショックの影響が通年では小さかった2008年の508万2200台には及ばない。

 2009年の見込みで落ち込みが激しかったのは,トラックやバスなどの業務用自動車だ。特に普通トラックは,8万7000台で前年比59.3%。このうち大・中型は,4万台で同53.5%になる見込み。一方,乗用車の需要は,前年比93.0%の393万台。このうち,普通・小型四輪車は前年比94.3%の264万1000台,軽四輪車は同90.3%の128万9000台になりそうだという。業務用が大きな打撃を受けた理由として,自工会は「景気の大幅な後退に伴う物流量の減少や企業収益の悪化」を挙げている。

 落ち込みが激しかった分,業務用自動車は2010年に少し盛り返しそうだ。普通トラックは前年比127.6%,うち大・中型は同140%を見込む。しかし,台数はそれぞれ11万1000台と5万6000台で,2008年の14万6600台と7万4600台には及びそうもない。