米InvenSense社,ケータイに組み込めて動作認識に使える3軸ジャイロを開発(動画あり)
MEMS方式の角速度センサを手掛けるベンチャー企業である米InvenSense, Inc.(Tech-On!関連記事)は,携帯電話機用途に特化した3軸MEMS角速度センサ製品を準備中であると明らかにした。現在,この製品を含んだリファレンス・デザインを大手携帯電話機メーカーに提供して,評価中であるとする。角速度の検知精度を引き上げることで,人間の動作を正確に認識でき,ジャスチャ操作などに使えるとする。さらに,こうした用途に向いた形でデータを加工して出力できるので,携帯電話機のマイクロプロセサの負担を減らせるとする。
同社はMEMS角速度センサの実用化に成功している数少ないメーカーの一つとして知られる。同社の製品は,任天堂の据え置きゲーム機「Wii」のコントローラーに,角速度(ジャイロ)検知機能を付け加えて,動作認識の精度を引き上げるアクセサリ「Wii MotionPlus」にも採用されている。このほか,デジタル・カメラの手ぶれ補正用のセンサとしても採用実績がある。
同社は現在,MEMS角速度センサの用途をゲーム機のコントローラーや多機能リモコン,3次元マウス,そして携帯電話機などに広げようとしている。2009年10月には,3米ドル以下と安価で,小型の3軸角速度センサ「ITG-3200」を発表した(PDF形式発表資料)。
同社,President兼CEOのSteve Nasiri氏は,現在の携帯電話機が電話やメールだけでなく,写真撮影やゲームなどの用途にも利用可能であることから,携帯電話機向けの角速度センサは,これまでとは異なる精度が必要になると説明する。「例えば,地理情報のアプリケーションなら1秒に100度までの精度で十分だが,ゲームのため人間の動作を認識するならば1秒に500〜600度の精度を要求する」(Nasiri氏)。
3軸MEMS角速度センサで実現できるジェスチャ操作の例として,InvenSense社はいくつのデモを用意している。例えば,端末を振ると,アプリケーションを切り替えたり,終了したりできる。同社は,3軸角速度センサの応用を広めるには,第三者のソフトウエア・アプリケーション開発者の支援が重要だと認識している。そこで,InvenSense社は2010年の1〜2月に,同社角速度センサを利用するライブラリやAPI情報を掲載したWebサイトを公開する予定だ。
ジャイロ・センサが実現する携帯電話機UIの例その1:端末を振る(約
54秒の動画)
ビデオ再生にはWindows Media Playerが必要です。
再生ボタンをクリックするとビデオが始まります。
ジャイロ・センサが実現する携帯電話機UIの例その2:写真表示のアプリケーション(約1分19秒の動画)
ビデオ再生にはWindows Media Playerが必要です。
再生ボタンをクリックするとビデオが始まります。












