テーマサイト「カーエレクトロニクス」の記事ランキングのベスト10のうち,新型ハイブリッド車に関する記事が5本を占めた。内訳は,2009年2月に発売したホンダの新型「インサイト」の記事が3本(1位,4位,9位),2009年5月に発売したトヨタ自動車の新型「プリウス」の記事が3本(5位,7位,9位)だった。共にランクインしている9位の記事は,日経Automotive Technologyと日経エレクトロニクスが開催したカーエレクトロニクスのイベント「AT International 2009」で両車の開発責任者が一堂に会してパネル・ディスカッションした内容を掲載したもの。
このほか,日本で販売台数が急成長しているPNDに関する記事が2本(2位,6位),プラグイン・ハイブリッド車の関連記事が2本(3位,10位),日産自動車が披露した電気自動車用の非接触充電システムの記事が1本ランクインした。
▼ 2009年「カーエレ」記事ランキング
自動車業界が大不況に襲われた2009年は,時代背景を象徴するかのようにハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車,電気自動車といった電動車両に関するもののランクインが大勢を占めた。このうち,1位と4位は,インサイトのIPU(インテリジェント・パワー・モジュール)やNi水素2次電池に関する記事で,これら主要部品に採用された部品メーカーの詳細に大きな注目が集まった形だ。3位は,トヨタ自動車のプラグイン・ハイブリッド車の開発方針に関する講演がランクインした。
一方,PND関連では,2位にパナソニック,6位に三洋電機の新型PNDの記事が入った。PNDでは,据置型カーナビと同等の性能を確保するため,加速度センサやジャイロ・センサを搭載する機種が増えており,パナソニックと三洋電機が新機種にこれらのセンサを搭載したことが話題となった。
2010年は引き続き,ハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車,電気自動車に関する発表が複数あることから,これらの関連記事に関心が集りそうだ。PND関連では,パイオニアが,PND大手の米Garmin社や,携帯電話機を使ったナビゲーション・サービスを展開するナビタイムジャパンを2009年に提訴したことから,これらに関連する記事に注目が集まりそうだ。