WiGigのメンバー企業
WiGigのメンバー企業
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 ミリ波使う超高速無線通信の業界団体「WiGig(Wireless Gigabit Alliance)」は,正式仕様が完成したことを発表した(メンバー企業のリスト)。最大データ伝送速度は7Gビット/秒と,高速無線LANであるIEEE802.11nの10倍以上と主張する。同団体の会員企業は,2010年第1四半期から仕様を活用できるという。

 パソコンとパソコン周辺機器の接続,またHD映像をやりとりする薄型テレビやモニタ,プロジェクターでの利用を想定する。MAC層は現行無線LANと共通のため,IEEE802.11a/b/g/nと後方互換性のある機器を実現しやすいとする。ビームフォーミングを盛り込むことで,伝送路環境の変化に対応できるという。

 正式仕様の策定を発表したのにあわせ,新たな会員企業が4社加わったことを明らかにした。主導企業グループ(Board of Directors)に米NVIDIA社が,そしてコントリビュータ企業として米AMD社,韓国SK Telecom社,TMC社が加盟した。

 WiGigは,米Intel社を中心に,米Broadcom社,米Atheros Communications社,米Marvell社など無線LANチップ大手が主導する団体である(メンバー企業のリスト)。国内からはNECやパナソニック,東芝などが加盟している。