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 ソニーは,近接無線技術「TransferJet」に対応する送受信LSIを開発,2009年11月からサンプル出荷を開始した(発表資料)。2品種を用意しており,いずれもサンプル価格は1500円。同社を含め,東芝やKDDI研究所などがTransferJet対応機器の動作デモを披露しているが,対応LSIを商品化するのは「世界初」(ソニー)である(Tech-On!関連記事1同2同3)。対応LSIが登場することで,TransferJet対応機器の開発に弾みが付きそうだ。

 サンプル出荷を開始したのは,153端子のVFBGAパッケージに封止した「CXD3267AGG」と,99端子のWFLGAパッケージに封止した「CXD3268AGW」である。外形寸法はそれぞれ,11mm×11mm×1mm,8mm×5.5mm ×0.78mm。なお,対応LSIの前工程は外部のファウンダリー企業が,パッケージングといった後工程はソニーが担当している。
 
 対応LSIのほか,開発者向けとして参照キットとソフトウェア開発キットを用意する。今後は,対応LSIを搭載した,携帯機器向け小型モジュールやノート・パソコン向け「PCI Express Mini Card」モジュールなどもラインナップに加える考えだ。