「需要拡大とともにスポーツタイプやミニサイクルタイプも増加。売れ筋は9万円台」---調査会社ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan,本社東京)は,電動アシスト機能付き自転車の販売動向の調査結果を発表した。それによると,消費者の省エネルギー意識の高まりや健康志向,道路交通法改正による電動アシスト比の向上などを背景に需要が活性化し,それとともにユーザー層が多様化していると分析している。

 従来は,主婦や高齢者を主要顧客層とみていたが,近年は男性や女子学生,OLなどのユーザー層が拡大。この流れを受けて,若い女性向けのシティータイプや男性向けのスポーツタイプも増えているという。メーカー別では,パナソニック サイクルテック(本社大阪府柏原市)が強い。主流のホームタイプのほか,シティータイプ,スポーツタイプ,折りたたみや小型のミニサイクルタイプと,タイプごとに販売台数を分析したところ,いずれもパナソニック サイクルテックの製品が1位を獲得している。

 価格帯別に見ると9万円台の製品が最も売れており,全体の3割強を占めている。GfK Japanでは,消費者心理へ訴求する上で10万円を切る価格が重要と分析しており,今後低価格化できればさらなる需要拡大が見込めるとしている。