「DM20」
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液晶パネルを大型化した
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液晶部分の厚さが増した(左から従来機種「DM10」,新機種「DM20」)
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「QRコード」でケータイと連携
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従来機種「DM10」の累計販売台数は約9万台
従来機種「DM10」の累計販売台数は約9万台
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従来機種「DM10」のユーザーは男性が中心
従来機種「DM10」のユーザーは男性が中心
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 「あえて通信機能やカラー液晶パネルを搭載することなく,書く機能をさらに追求した」――。キングジムは,文字入力に特化した携帯機器「ポメラ」の新機種として,入力可能文字数を増やすとともに液晶パネルを大型化した「DM20」を12月11日に発売する。ブロガーや記者といった文章を書く機会の多いユーザーに向ける。価格は3万4650円で,初年度の販売目標は5万台。

 入力可能文字数は,従来の全角8000文字×6ファイルから,全角2万8000文字×1000ファイルに増やした。「従来機種の文字数で十分だと思っていたが,ユーザーからの不満が多かった。これだけ増やせば十分だろう」(開発担当者)。
 モノクロTFT液晶パネルは,従来の4型から5型に大型化した。パネルの面積は約1.5倍となり,パネルの消費電力も同様に増加したものの,「電源関連部品や回路設計の見直しによって,電池駆動時間は従来機種と同じ20時間とした」(開発担当者)。
 このほかに,3200文字までのテキストをQRコードに変換して,携帯電話機で読み込む機能,指定文字数で改行する機能,総行数を表示する機能,最大5階層までのフォルダ管理機能などを搭載した。

 製品発表会では,従来機種「DM10」の販売状況も報告した。2008年11月の発売以来,1年間の累計販売台数は約9万台であり,2009年中には10万台を突破する見込み。ユーザーの84.5%が男性で,年齢別では40代と50代がそれぞれ30%前後の比率となっている。

 今後は,現在のユーザー層とは異なる層を狙って,ポメラの品揃えを拡充する方針である。「例えば,女性をターゲットに,色やデザイン,フォントなどを改良して,雑貨感覚で手にとってもらえるようにしたい」(デザイン担当者)。既に雑貨店からOEM供給の要望もあるという。このほか,ポメラと社内外の機器との連携や,海外市場での販売の可能性を検討中とした。