コニカミノルタホールディングスは2009年11月13日,有機EL照明の生産技術を確立するためのパイロット・ラインを,35億円を投じて建設すると発表した(発表資料)。完成予定は2010年秋で,2010年度内に限定販売を開始するのが目標だという。「本格的な量産は2013年度の開始を見込んでいる」(同社)。

 コニカミノルタが採用した製造方法は,フレキシブル基板を利用した塗布型のロール・ツー・ロール方式。同社が2007年3月に提携した米General Electric Co.も,有機EL照明の製造にロール・ツー・ロール方式を採用している。GE社との提携内容について同社は明かしていないが,「今回の製造装置は基本的には,写真フイルムの製造技術に基づく当社の設計」(コニカミノルタ)だという。

 パイロット・ラインは,東京都日野市のコニカミノルタ・グループが集まる敷地で,既設の建屋内に設置する。