韓国のSamsung Electronicsは現地時間2009年11月10日,同社独自のモバイル・プラットフォーム「bada」のリリースを計画していることを明らかにした。2010年前半に最初の搭載機を投入する見込み。

 badaは韓国語で「海」を意味する。同プラットフォームをベースにした多様なアプリケーションが無限に登場する可能性を表現し,この言葉を選んだ。また,モバイル業界におけるさまざまなオープン・プラットフォームへの同社の取り組みも示しているという。

 Samsungによれば,badaは開発者が使いやすいオープンでシンプルなものとなる。特にWebサービスを利用したアプリケーションの構築に重点を置き,魅力的で洗練されたユーザー・インタフェースの設計が可能としている。また,サービス・プロバイダに対しては,差異化を図るためのサービスを追加しやすい仕組みを提供する。

 12月に英国ロンドンで公式発表イベントを開催し,イベント期間中にソフトウエア開発キット(SDK)を発表する予定。

 badaの専用サイトによると,2010年前半に,第1弾搭載機の投入に合わせて,同社の携帯電話向けアプリケーション配信ストア「Samsung Application Store」でbada対応アプリケーションの販売を開始する。2010年後半には複数のbada搭載モデルをリリースする。

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